バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)が18年3月末に終了することが明らかになり、世間では同番組レギュラー陣の今後について、様々な推測が飛び交っている。それに伴って人気企画の終了を惜しむ声もあがっているが、それが単なる誤解だというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「一部の視聴者からは『お正月の「おもしろ荘」がなくなるのは残念』との声が出ています。元旦恒例の『おもしろ荘へいらっしゃい!』は若手芸人のショーケース的な企画で、古くは小島よしお、最近ではおかずクラブやブルゾンちえみといった売れっ子を輩出。そのため“次にくる芸人”を探す登竜門的な存在として人気です。ただこれはめちゃイケではなく、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)内の企画。現時点で『ぐるナイ』に番組終了の予定はありませんから、『おもしろ荘』も存続は確実です」
両番組を勘違いしていたうっかりさんの視聴者は安心して大丈夫なようだ。ただそんな視聴者の勘違いにこそ、「めちゃイケ」が終了する理由が隠されているという。
「レギュラー番組というのは人気企画の集合体であり、『めちゃイケ』にもかつては『しりとり侍』や『爆走数取団』、オバカタレントの発掘企画である『抜き打ちテスト』など、いくつもの定番企画がありました。しかしいずれの企画も制度疲労を起こしたり、イジメを誘発するといって問題視されるなど、賞味期限を迎えてしまったのです。それに対してネタ見せ番組に強い日本テレビは07年にスタートした『おもしろ荘』をじっくりと育て、元旦にはなくてはならない企画へと成長。今回の番組終了にも、この差が影響しているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
どうやら「めちゃイケ」の終了は番組自体の燃料切れというよりも、フジテレビの制作体制に原因があるということか。ともあれ、もはや視聴者から求められる番組でなくなってしまったことだけは確実なようだ。
(金田麻有)