芸能

とんねるず「みなおか終了」をフジ社長が否定も結局「正式発表」されたワケ

 フジテレビ系の長寿バラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした(以下、みなおか)」が、ついに来年3月の終了が正式発表された。12月7日放送回のエンディングで、共同テレビ・小港浩一社長に扮した木梨憲武と、石田弘・番組エグゼクティブプロデューサーに扮した石橋貴明が登場。コント風に番組の終了を発表し、「2018年3月 とんねるずのみなさんのおかげでした 堂々完結!」とテロップが流れたのだ。かねてより浮上していた「みなおか来年3月終了説」は、12月1日の同局の定例社長会見で石原隆編成統括局長は「事実ではございません。仮の話ですので、現時点では何も決まっていません」とコメントしていたが、伏せておく意味がなくなったということだろう。ところが、やはり来年3月に終了する同局の長寿バラエティ「めちゃ×2イケてるッ!」の終了に関しては妥当と判断する人は多いが、「みなおか」についてはそうでもないようなのだ。

「9月に放送された30周年スペシャルでは、とんねるず・石橋貴明が「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」というキャラクターに扮したことでLGBTの方々への差別を助長していると批判されたことで番組のアンチは増えています。また、視聴率も1ケタ台を連発したりと、下降傾向で、終了しても何ら不思議なことはないでしょう。終わって当然という声が高まっていましたが、11月30日放送回でそういった世間の声にやや変化が見られていたんです」(エンタメ誌ライター)

 この日は約2年ぶりに、郷ひろみの名曲「2億4千万の瞳」に乗せて、ものまねタレントたちが変幻自在のモノマネを見せる人気企画「2億4千万のものまねメドレー選手権」を放送。

「絶対王者のバナナマン・日村勇紀がバックダンサーと息ピッタリのコラボダンスを披露し、前人未到の11連覇を果たしたわけですが、他の神奈月、エハラマサヒロ、原口あきまさなどもハイクオリティーのモノマネを見せ大好評で幕を閉じました。マンネリした通常のモノマネ番組よりも流れが良く、見やすいこともあり、世間からは『“2億4千万のものまね”だけは面白い』『とんねるずはつまらないけど、ものまね企画は終わってほしくない』『“細かすぎて伝わらないものまね”シリーズも見たい』など、珍しく高評価が目立ち、番組存続を求める声が聞かれていました」(エンタメ誌ライター)

 とはいえ、とんねるずの「おかげ」というよりは、脇を支える日村、高いポテンシャルを誇るモノマネタレントのおかげ。

「まさに番組タイトルそのものの状況で、翌日の社長会見でいったんは終了は未定としながらも、“みなさんのおかげ”でしかウケない番組はその役割を終え、過去形の“おかげでした”よろしく完結すべきとの判断が下されたんでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)

 ともあれ、最終回までは「2億4千万ものまね」のような視聴者ウケのいいレギュラー企画復活を連発していくことになりそうだ。

(本多ヒロシ)

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