TBSが年末年始に大技を繰り出すことを発表した。来たる12月31日、大みそかの国民のチャンネル選択といえば、まず「紅白歌合戦」(NHK)、次に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!」(日本テレビ系)が定番だった。ところが、TBSが新垣結衣主演で社会現象となった昨年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の全11話を、31日と翌1月1日の2日間にかけて一挙放送することを決定したのだ。これに、逃げ恥ロスに陥っていた多くの視聴者が歓喜。加えて他局はガク然とさせられているという。
「とにかく、再放送の要望が強かったようですから、TBSの決断には“ナイス!”という称賛が集まるのはうなずけます。あのドラマ以来、ガッキー(新垣)の人気は上がる一方ですし、多くの人がテレビの前に陣取る大みそかと元旦での一挙放送には、予定を変えてテレビにかじりつく人もいることでしょう。もしドラマの再放送に視聴率が負けるようなことがあれば、他局の番組関係者は顔面蒼白でしょうね。しかも、その可能性は大いにありえるんです」(エンタメ誌記者)
放送スケジュールは、12月31日の午前8:55~11:45に第1話~第3話、 午前11:55~午後4:30に第4話~第8話、1月1日の午後2:30~5:30に第9話~第11話(最終回)。さすがにゴールデンには入れてこなかったが、テレビ誌編集者いわく「十分に“視聴率”としての威力がある」という。
「当初、テレビを見る予定のなかった時間に『逃げ恥』シフトを敷いた視聴者が、ゴールデンタイムに外出の予定を入れたり、テレビ疲れを起こしてテレビを見るのを休む可能性はないとはいえない。逃げ恥と同時間帯に放送される他局の裏番組はもちろん、夜の紅白の視聴率にまで多大な影響を及ぼすことになるかもしれません」(前出・テレビ誌編集者)
事実、この再放送決定報道にネット上はお祭り騒ぎ。まさかの「逃げ恥」が年末年始の主役になるかもしれない!?
(飯野さつき)