「12月13日、第2回目の調停で、おかげさまでたいへんうれしく、そして喜ばしいことなんですけれども、離婚が成立しました! やりました!」
報道陣からカメラのフラッシュが煌々とたかれる中、ガッツポーズを繰り出した松居一代(60)。17年12月15日に開かれた「報告会見」での、高らかな勝利宣言を見て、はて、離婚を要求していたのは、元夫の船越英一郎(57)ではなかったのか、と思ってしまうが、
「そもそも、離婚調停申立書を提出したのは船越側です。主張が逆転していた点も含めて、近年屈指のおもしろい会見でしたね」
こう振り返る芸能評論家の佐々木博之氏が、会見現場でかいま見た松居の“タレント魂”を明かす。
「会見では終始、笑みを絶やさず、余裕をうかがわせていたのですが、途中で後ろを向いて水を飲んだんです。私は会見場の脇のほうにいたから見えたのですが、その時の顔が、疲れたような、怒っているような、非常に険しいものでした。それが、振り向いた時にはもうニッコニコで。やはり彼女は稀代のパフォーマーですよ」
気になる松居の今後について、民放局関係者が占う。
「船越さんの所属事務所、ホリプロが松居を名誉毀損で訴えた裁判がまだ残っており、同社のタレントが共演NGになることで、大方の地上波番組からは出禁扱いを受けることは間違いありません。『マツイ棒』など主婦向けのグッズ販売も一連の騒動で客離れは必至。しばらくは本人が『本業』と公言する投資活動がメインになるのでは」
他方、前出の佐々木氏は異なる展開を予想する。
「テレビというのは、どんな変わり者でも受け入れる余地がある。さすがに今すぐとはいきませんが、裁判が終わってほとぼりが冷めた頃にオファーを出すバラエティ番組はあると思います。ゴールデンタイムは無理としても『深夜タレント』なら十分生き残れますよ」
サスペンスドラマも顔負けの「松居劇場」に第2章はあるのか──。松居本人に問うべく、記者は都内の自宅を直撃。インターホン越しに「はーい」と松居の声が聞こえたところで取材を申し込むと、
「お話しすることは何もありませんよ。元気でやっておりますので。どうもありがとうございます」
こう告げるや、一方的に通話を打ち切ってしまった。
はたして、次なるワンマンショーの舞台は‥‥。