炎上は年が明けても続いていた。去年12月23日、ドワンゴのニコニコ生放送「【ニコめし】独りでも寂しくない!聖夜のクリスマス飯!!」で、吉本の若手芸人のニューヨークが、料理芸人の神崎嘉宏をイジリ続けた件が大炎上。当のニューヨークが2日後に謝罪した。
「この番組は、神崎、ニューヨークと人気元艶女優タレントらが出演し、クリスマスメニューを紹介する流れでした。しかしニューヨークは、大阪から来た年上の神崎に最初から不快な言葉を浴びせ続け、『初めて会ってすぐわかりましたよ。“あ、変な人”だなって』『ニコ生だから人気あるのかわかんないですけど、地上波ダメなタイプですよ』『目バッキバキですよ』、さらには彼が鶏肉の料理をしている間も、『チキンですよねちゃんと。飼ってた犬とかじゃないですよね?』、ホワイトソースに牛乳を足すシーンでは『すっくねーな!意味ないくらい少ねーぞ!二口分くらいしかないぞホワイトソース、すっくな!』などと暴言を連発していた」(芸能ライター)
さらにニンジンを切る場面では「おっせー」「おっそ」「ぜんぜんおっそ」など、笑いにもつなげられない悪口を吐き続け、怒りが極限に達した神崎がニンジンを「お前がやれよ!」と投げつける事態に発展。このニューヨークの態度にネットは炎上していたのだが…。
「収録後、ニューヨークは神崎に謝罪もせず逃げ帰ったそうで、さらには2人のTwitterでは、事件などなかったように別のつぶやきを連発。またもネットユーザーの怒りを買っていました。状況が悪化していることを重く見たのか、彼らは放送の2日後の25日にTwitter上で謝罪。しかし2人の文章がまったく同一の“コピペ文章”でさらに炎上。手のつけられないほどのお祭りになっています」(前出・芸能ライター)
こんな吉本芸人の失態について業界歴20年の放送作家A氏に話を聞いた。
「大所帯の吉本芸人はマネージャーがロケ先に帯同しないことも多く、管理が不徹底。こうしたトラブルが起きても上層部が知るまで時間がかかり、対応が後手後手に回ったのは目に見えています。今回の件で吉本の運営能力の欠如がまたもや明るみになりました」
さらにニューヨークに対してはこう続けた。
「今、テレビマンが一番脅威に思っているのはネットユーザー。彼らの意見がキャスティングにも影響を及ぼし始めている。僕だったら彼らを少なくとも生放送では使いたくないでしょう。今回の件で彼らの性根がわかったことで、自然と仕事は減っていくでしょう。芸人は愛されてナンボですから。毒舌を売りにしているおぎやはぎも、どこか憎めないところがある。ニューヨークはただ不快なだけ。今年は彼らの姿が見られる最後の年かもしれません」
自業自得とはいえ、吉本が次に売り出そうとしていた芸人の「自滅」は何とも哀れである。
(魚住新司)