立行司・式守伊之助の若手行司に対するハラスメントが表沙汰になって、またもや日本相撲協会が揺れている。日馬富士の暴行事件のほとぼりがさめる前にこの騒動。さすがに協会側は隠ぺいすることなく、日馬富士の一件から前進して公明正大な対応をアピールしているようにも見受けられる。
事件の流れを整理すると、昨年12月に式守伊之助が泥酔し、10代の行司の唇に数回キスをして胸部をお触り。その話が相撲協会に報告され、調査した結果、立行司が事実を認めたので一件を発表している。
「この発表の際、『若手行司には処罰を求める意向はなく、警察に被害届を出す考えもない』と同時に発表しています。相撲協会としては発表することで隠ぺい体質ではないというアピールでしょう。そして、あえて警察について『被害届を出す考えもない』と言及しているわけですが、この部分を読むと、本当は日馬富士の暴行事件でも同じような解決を描いていたように思えてしまいますね。やはり貴乃花親方が危惧したように、協会に報告していたら『警察に被害届を出すな』という流れになっていたのではないかと推測できるのです」(週刊誌記者)
評議員会議長の池坊保子は貴乃花親方の非礼を責めていたが、ハラスメントこそ非礼の極み。果たしてどのような処分となるのか。
(伊藤その子)