1月15日に「海月姫」がスタートするフジテレビのいわゆる“月9枠ドラマ”。前クールの“月9”「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」最終回(第10話)視聴率の“崩壊ぶり”の原因は、業界でいまだ様々に語られている。
何しろ同時間帯に強力ライバル番組が多く、放送前から視聴率が懸念されていたが、結果は4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。7.0%と多少巻き返した第9話からも大幅ダウン。予想以上のダメドラマとして終焉を迎えてしまった。
「この数字は、昨年初めの西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の第6話で記録した5.0%を下回る、月9史上ワースト記録。篠原涼子演じる主婦が新米市議になり、社会問題と対峙して現代政治をブッタ斬るというテーマが、よりドラマチックな政治問題が続発する現実に比べ全然受けなかったということでしょう。フジは、そんな読みの甘さに加え、このドラマに篠原を筆頭に、人気沸騰中の石田ゆり子や高橋一生らビッグネームをそろえ、視聴率のセーフティネットを張ったつもりになっていた。ところが、名前的に数段下の西内にも大惨敗。これはもはや“月9”というブランドが妙なプレッシャーを生み、むしろ足かせになっているとしか思えません」(エンタメ誌記者)
ネット上の意見でも「月9を見ることがダサい気がする」「月9は俳優墓場」「この人が出てるからって見るという時代じゃないと思う」「石田ゆり子は好きだけど、それだけでは見ません」「フジテレビの考えが甘いし古すぎる」と、月9の再浮上など程遠い印象だった。社長が交代してからも、大ナタを振るい続けるフジテレビだが、局の浮上に必要なこととしては「ドラマの復活」を挙げていた。しかし、月9にこだわり続ける理由がいよいよなくなってきそうである。まずは「海月姫」の評価が気になるところだ。
(山田ここ)