このところ苦戦続きのフジテレビ「月9」に新しい風が吹く予感だ。1月15日にスタートする「海月姫」は、人気マンガ家・東村アキコによる同名コミックの実写化ドラマ。すでに10年には同局「ノイタミナ」枠でアニメ化され、14年にはのんこと能年玲奈主演で実写映画化されているため、率直に言えば手垢の付いた作品なのだが、大バケする可能性があるというのだ。
「主演は芳根京子、脇には木南晴夏という演技力に定評のある若手女優が出演するため、マンガファンやドラマファンの間では、マンガ家・美内すずえによる演劇コミック『ガラスの仮面』でしのぎを削る『北島マヤと姫川亜弓による演技対決のように熱いバトルが繰り広げられるのではないか』と期待する声が少なくないんです。ドラマの内容は、恋愛に縁遠かったクラゲおたくのヒロイン・倉下月海がイケメン兄弟と三角関係になり、新しい自分や生き方を模索するありがちなシンデレラ・ストーリーですが、コメディー要素が強く、出演陣には演技力が求められます。ヒロイン月海はもちろんのこと、木南演じる通称『ジジ様』は映画版では篠原ともえが演じて高評価を得たキャラです。負けず嫌いな木南が頑張らないわけがありません」(テレビ誌ライター)
「月9」らしく恋愛要素は多いものの、演技派女王争奪戦のガチバトルが展開されるのであれば、これまでに「月9」を見たこともなかった新たな視聴者を獲得できるかもしれない。