またぞろ乱れ飛ぶ角界不祥事。初場所にも暗い影を投げかける中、かつての「暴力騒動」の当事者が永田町界隈で暗躍しているという仰天情報が飛び込んできた。安倍総理の昭恵夫人ら政界関係者の名前をちらつかせ、信奉する「自己啓発ビジネス」を広めようと奔走しているというのだ。はたして森友問題に続くスキャンダルなのか。渦中の人物を直撃すると──。
横綱・白鵬(32)に続いて稀勢の里(31)までが休場。あげくに、場所前には立行司・式守伊之助(58)の男色セクハラ行為など、スキャンダルが吹き荒れる相撲界。
だが、角界の歴史を振り返れば、昨今の相撲人気の復活までは幾多の暴力騒動や八百長問題などが発覚。世間の相撲人気は浮沈を繰り返してきた。
中でも07年の相撲離れは深刻だった。時津風部屋の新弟子が“かわいがり”による暴行で死亡した事件が発生したのだ。
「くしくも同時期の6月に時津風部屋の暴行死事件だけでなく、武蔵川部屋でもちゃんこ番のA氏が新弟子を暴行。その事実を知った当時の山分親方がA氏を殴りつけ、書類送検される事件も起きました」(相撲記者)
最終的に、A氏は山分親方からの暴行直後に部屋を離れる。一方、山分親方は事件発覚後、記者会見で謝罪したことで事態の収束を図った。
あれから約10年、事件の当事者だったA氏は、土俵から永田町に舞台を変え、暗躍していたのだ。
昨年、A氏と会った地元関係者が証言する。
「元力士ということもあって体も大きく、人なつっこい笑みを浮かべながら、トークでその場を和ませていた印象があります。しばらく話したあと、A氏の口から『佐藤康行』という男性の名前が出てきたんです。心の専門家でメンタルヘルスにたけた人物として知られているようで、講演会を行っているから来てみませんか、と誘われました。政治家の秘書も参加しているそうで、名刺ファイルを見せられると、政治家や財界の有名人がズラリと並んでいたんです」
その名刺リストには、自民党の下村博文元文部科学相(63)や三原じゅん子参院議員(53)だけではなく、名だたる政治家や官僚などの名前がズラリ。それどころか、
「安倍晋三総理(63)の昭恵夫人(55)とも知り合いだと言っていたのを覚えています。私は講演会に参加していないのですが、その後もメールで、『過去は自由に変えられる』という自己啓発を趣旨とした、『佐藤康行特別講演会』の誘いなどが送られてきました」(前出・地元関係者)
昭恵夫人といえば、森友学園問題や医療用大麻解禁を唱える関係者と接触するなど、その人脈にとかく「怪しさ」がつきまとい、何かと物議を醸してきただけに、地元関係者も不審に思ったというのだ。
「自身のSNSで大麻加工会社の代表を支援していたら、その人物が大麻取締法違反で逮捕されてしまったんです。その他にも、大麻を隠し持っていたとして逮捕された元女優の高樹沙耶(54)とも親交が深く、当時は昭恵夫人にも捜査の手が及ぶという声も伝わってきました」(政治部記者)
それどころか、約7年前には、「水は人間の気持ちを受け取れる」と主張した「水の波動」理論を広めた故・江本勝氏の思想に共鳴していた昭恵夫人。江本氏が主宰する「国際波動友の会」の会員誌では、
「江本先生のおっしゃる水・意識・波動の話は正しいと直感しています」
と述べるほど、スピリチュアルにハマッていた時期もある。それだけに、昭恵夫人が新たな自己啓発に心服していたとしても不思議ではないのだ。