1月31日、日本代表DF長友佑都が、所属するセリエAのインテル・ミラノからトルコ1部リーグの名門ガラタサライへの期限付き移籍が発表された。移籍実現間近と報道されてから数日、長友も自身のツイッター「感謝の想いで胸がいっぱいです。ありがとう」と所属したインテルへの感謝を述べた。長友は「今日でインテル丸7年。2011年1月31日にインテルからオファーがあり、電撃移籍したのを思い出す」ともつづったが、これにはサッカーに詳しい記者が少々苦笑いを浮かべた。
「後ろ髪を引かれる思いなんでしょうね。実はインテルで控えの時期が多かった数年前にも、長友に移籍問題が浮上したことがありました。その時もオファーがあったのはガラタサライから。ところが長友は『トルコだけは絶対にイヤだ』と拒否したといいます」(スポーツ紙記者)
この記者は「そこが本田圭佑と決定的に違うところなんですよ」と前置きしたうえで、さらにこう話す。
「長友も本田も日本代表を牽引してきた立役者。ですが、ご存じ本田はJリーグから単身でオランダのVVVフェンロ、そしてロシアのCSKAモスクワへ。そしてワールドカップの活躍もあり、子どもの頃からの夢だったACミランの10番を付けました。そして今度はなりふり構わずメキシコリーグです。メジャーもマイナーもいとわない、まさに叩き上げで、とにかく試合に出たい性格。賛否あったレーシック手術も全てサッカーの技術を上げるためでした。一方で、長友も素晴らしい選手ですが、かなりブランド志向が強い。タレントと浮名を流したり、平愛梨との“アモーレブーム”でテレビに出まくりだった時も、長友らしいという声があちこちから聞こえました。それにイタリアのインテルに所属して日本代表として崇められる自分にかなり満足していたようですから、ロシアW杯の当落線上にいることで、断腸の思いで移籍を決めたことがツイッターの言葉の端々からも伝わりますね」
そうは言っても、ガラタサライはチャンピオンズリーグでも常連で、ふつうならサッカー選手の憧れのチーム。トルコでは「アモーレ連発」とはいかないかもしれないが、選手としての意地を見せてほしい。ファンはそう願っているはずだ。
(飯野さつき)