マツコ・デラックスが関ジャニ∞の村上信五とともにMCを務める「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)と言えば、無名の一般人を一夜にして有名人にまつり上げる影響力を持つバラエティ番組として知られている。そのパワーの源泉はマツコ自身の拡散力に負うところも大きいが、その力をまざまざと見せつける場面があったという。テレビ誌のライターが指摘する。
「2月12日の放送回では、『NHKのど自慢』で美声を披露しながらも鐘2つに終わっていた島根在住の男子中学生に密着。その中学生に会ってみたい人を聞いたところ、『アンジェリカ』と回答したのです。友人たちが『道端?』と尋ねると、『違う、女装家の』と答える中学生。さらに彼はマツコやミッツ・マングローブらの有名どころに加えて、ナジャやダイアナ・エクストラバガンザらの名前をあげ、最後に『ハイビスカス江も会いたい』とのことでした。これにはスタジオのマツコも『ハイビスカス江、知ってんの!?』と絶叫していましたね」
その“歌うま”中学生がなぜ女装家たちに会いたいのかはともかく、マツコやミッツ以外の女装家たちは相当マニアックな人選と言えるはず。マツコも驚いたハイビスカス江は札幌の女装界では知らぬ人のいない第一人者であり、それこそ「月曜から夜ふかし」にも出演経験があるものの、世間的にはまったくの無名と言っても差し支えないだろう。
「ところが今回の放送をきっかけに『ハイビスカス江』の検索が激増。ピーク時には『マツコ・デラックス』の検索回数を5倍も上回ったのです。一緒に名前を挙げられたナジャやダイアナのほうはほとんど検索回数が伸びていないため、やはりマツコの『ハイビスカス江、知ってんの!?』が視聴者を大きく刺激したことは間違いないでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
テレビで発せられたキーワードの検索回数が急増するのは、ごく普通の光景とはいえ、さすがにマツコ自身の5倍という数字には驚かざるを得ない。その拡散力ゆえにマツコのテレビCM出演が多いのも納得ではないだろうか。
(金田麻有)