年間平均視聴率では民放キー局の中で最下位が定位置になったばかりか、まさかの不祥事で「降板騒ぎ」を起こしたフジテレビ。視聴者離れはますます加速しそうだ。黄金期を知る元アナウンサーの長谷川豊氏(42)が古巣にアツいエールと喝を送った。
「もうね、何をしているんだ、と。ああいう人をどうして局の看板アナとして起用しようとしたのか、私にはさっぱり理解できない」
真っ先にヤリ玉にあげるのは、フジの報道番組を降板した元NHKアナ、登坂淳一のケースだ。
「表向きには登坂さんサイドから降りた、という話になっていますが、私が聞いたのは、フジのほうから『ご遠慮願った』というのが真相だそうです。週刊誌の報道を受けて、局側でいろいろと調査したところ、いろんな“余罪”が出てきたとも聞いています。そもそも登坂さんの経歴を見て、おかしいと思わないんですかね? 東京のNHK放送センターから札幌、大阪、鹿児島と異動になっている。最後の鹿児島ではマイクすら持たせてもらえなかったんですから。なぜ出世コースの東京から外れてしまったのか。あれだけの知名度を誇っていた以上、私生活に問題があると考えるべき。しかし、フジは最低限の身体検査を怠ってしまったのです」
登坂といえば、お公家様のようなルックスで「NHKの麿」の愛称で親しまれていた。セクハラとは無縁のように思えるが、
「登坂さんを非難する気持ちはありません。仕事ぶりはとても真面目だったと聞いていますから。ただ、酒グセの悪さは誰でも知っているレベルのもの。遊び人の同僚Xアナといろんな飲み会にも参加していました。登坂さんはちょうど白髪染めをやめて、インターネットの掲示板でもてはやされて、有頂天になってしまったのかもしれませんね。僕の知人は彼に耳を舐められたと言っていました。あまり女性の扱いを知らないまま“デビュー”してしまったのが、悪い方向に働いてしまったのではないでしょうか」
ミソがついた報道番組には、登坂の後任として島田彩夏アナ(43)と倉田大誠アナ(35)が起用されることになった。
「私に言わせれば後任の2人のほうが登坂さんよりも実力は上。なぜ最初から“人件費タダ”の社員を使わないんだ、と(怒)。特に島田アナは、昔から報道の現場で汗をかいてきて人脈も豊富。新番組を盛り立ててくれると信じています」
先の「セクハラ報道」では新人の契約アナが被害を受けたが、テレビ業界では珍しくないことなのだろうか。長谷川氏は「これをセクハラと言っていいのかわかりませんが‥‥」と前置きしたうえで、テレビ業界の実態を明かす。
「スポーツ番組関連のスタッフが人気アナとプロ野球選手との食事会をセッティングするのは普通のことです。『○○選手のためにお弁当を作ってきて』というケースもあります。そこでLINEを交換して‥‥という具合に、女子アナが接待に利用されているわけです。見返りは独占インタビューとか、情報提供とかいろいろ考えられるでしょうね。でも、そこは彼女たちも『仕事だから』と割り切っていますよ」