前回と前々回の本連載記事では「プーチンは長い間、ガンを患っており、死期が近い」とのウクライナ国防省発の極秘情報の真贋に迫るとともに、ロシアの医療当局が数年前から、日本を含む先進国のガン専門医らに最新のガン治療法の提供を求めていた、との事実をスッパ抜いた。
だが、プーチン大統領が患っているとされる「重病」は「ガン」だけではないようだ。欧米の諜報機関に太いパイプを持つ国際政治アナリストが暴露する。
「実はロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、アメリカの諜報当局は、ロシアが公表したプーチンの映像の解析を精力的に進め、腕が小刻みに震える、震えを隠すため腕を胸元に引き寄せる、歩く様子がぎこちない、などの兆候を確認していました。さらに、アメリカの著名な基幹病院の専門医らにこれらの兆候を分析させた結果、当局は『少なくとも、プーチンが早期のパーキンソン病に罹っていることは間違いない』との結論を得るに至りました。パーキンソン病は進行を遅らせることしかできない不治の神経系疾患であり、当局は『近い将来、プーチンは大統領としての当事者能力を失う』とみています」
一方、イギリスの諜報当局は、プーチンが患っているとされる具体的な「ガン種」についても、確度の高い情報を入手しているという。国際政治アナリストが続ける。
「イギリスの諜報当局は、極秘に入手したロシア政府幹部らによるメールのやりとりの調査、分析を進める中で、プーチンが患っているのは『すい臓ガン』と『前立腺ガン』で間違いないことを突き止めました。このうち、前立腺ガンは進行の遅い穏やかなガンとして知られており、70歳というプーチンの年齢を考えても、驚くにはあたらない。しかし、すい臓ガンは進行が早く予後も悪い『最悪のガン』と言われている。当局は『たとえ早期ガンであっても、プーチンの余命は知れている』と判断しています」
ロシア情勢に詳しい外交専門家も、次のように指摘する。
「アメリカの諜報当局もイギリスの諜報当局も『ガン』と『パーキンソン病』という2つの『難病』を抱えるプーチンの余命は『延命のための治療が奏功したとしても、せいぜい数年程度にすぎないだろう』と結論づけています」
独裁者といえども、病には勝てない。プーチンが最も恐れる「Xデー」へのカウントダウンを刻む余命時計を止めることは誰にもできない、ということである。