スポーツ

みのもんた「今年の夏の高校野球で起きた議論についてひと言」

 夏の甲子園はいいよね。予選から勝ち上がっていくから、さまざまなドラマが生み出される。次の話題は球児のドラマに冷水を浴びせるような話だよ。

【夏の高校野球で議論噴出】

今年も数々の熱戦を繰り広げた甲子園。球場外でもさまざまな話題がヒートアップした。埼玉代表の春日部共栄の女子マネジャーが2年間で2万個のおにぎりを握ったことが報じられた。そこに、マネジャー業に専念するため、受験選抜クラスから普通クラスに転入したことも報じられ、ネットで議論が沸き起こった。また、ネットニュースで甲子園出場校の県外出身者、いわゆる「野球留学生」が増加傾向を示していることも話題となっている。

 この“おにぎりマネジャー”? 誰かに強制されたというなら問題だけど、新聞に掲載された笑顔の写真を見れば、自分が好きで選んだ道ってわかるじゃない。外野がとやかく口を出す話じゃないよ。

 それから「野球留学」に関しても、「地元の選手が活躍することに意義がある」という主張もわからないでもない。でも、その県で生まれて、その県の水と空気で育った子だけが参加できる、純粋主義みたいな考え方にはどこか違和感を覚えるんだよね。

 どこから来たとかよりも、同じ世代の若者たちが白球を追いかけて食らいつくひたむきさ、それが見られることのほうが大事だと思うよ。それも9人一丸となる姿が、プロにはない高校野球の魅力じゃないかな。

 マー君(兵庫出身・駒大苫小牧高卒)にしろ、ダルビッシュ(大阪出身・東北高卒)にしろ、もし地元の高校に進学していたら、甲子園に出場していないかもしれない。そうなると、メジャーでの活躍も見られなかった可能性もある。それに、プロ注目の選手が集う強豪校があるからこそ、7年前に優勝した佐賀北高みたいな「普通の県立校」が勝ち抜いていくというドラマもある。

 あらゆる要素が高校野球というドラマを作っているんだから、「野球留学」も許していいんじゃないかな。

 元フジテレビのアナウンサーが東海大四高の投手のスローボールを批判したんだって? 「世の中をなめた少年になりそう」と言ったということだけど、使う言葉を間違ったんだろうね。そもそも、フジは現役時代の達川光男が当たってもないのに「当たった!」と審判にデッドボールをアピールする姿を珍プレーで放送していた。そのほうが教育上、よろしくないよ。えっ? そのアテレコをしていたのは私でした(笑)。

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人・阿部慎之助監督が「非情の戦力外通告」秋広優人に高木豊が「縦振りを習ってこい」指令
2
西武・佐藤龍世「遅刻で3軍行き」を食らった「懲役3カ月」「新庄剛志が激怒」直らない素行問題
3
阪神・先発ローテ「最後の1枠」に群がる4人の激烈バトルと藤川監督の「眼力」
4
ヤクルト球団「球場メシの撮影・SNS投稿ダメ!」新ルールは観戦ファンの賛同を得られるか
5
佐々木朗希が「脱スタミナ不足」160キロ超ストレートを捨てて「省エネ投球に切り替え」のキモ