去る2月27日、東京「ホテルニューオータニ」の大宴会場・芙蓉の間の壇上には「SATONO感謝祭」の看板が掲げられ、会場内には政財界、スポーツ界、芸能界などから著名人が多数集まっていた。その中に、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(81)の姿もあったのだ。
球界関係者が言う。
「セガサミーホールディングスの里見治会長(75)は、昨年の菊花賞、有馬記念の勝ち馬サトノダイヤモンドの馬主としても知られていますが、昨年、馬主歴数十年にして、悲願のGIタイトルを初めて獲得。その祝賀の集いでした。ミスターは毎年7月に行われる男子プロゴルフトーナメント『長嶋茂雄招待セガサミーカップ』の大会名誉会長を務めるなど、里見氏と交遊があるため、今回、招待を受けたのです」
この日、ダークグレーのジャケットを着たミスターは、巨人・原辰徳前監督(58)や阿部慎之助(37)らと同じテーブルに着席。サントリーの佐治信忠会長(71)、プロ野球OBの東尾修氏(66)、佐々木主浩氏(49)、騎手の武豊(47)、パーティの総合司会を務めた徳光和夫氏(76)がミスターのもとに挨拶に訪れ、談笑していた。
パーティの乾杯酒として白とピンクのドンペリが用意されたが、ミスターはまず、そのグラスに口をつけた。競馬関係者が振り返る。
「ココアパウダーのようなもので馬のシルエットを描いた前菜が出されたのですが、頬を少し赤らめたミスターは『食べるのがもったいないね。この絵はすごいね』と感心していました」
この日のメインディッシュは、最高級A5ランクの和牛ステーキだった。競馬関係者がさらに言う。
「テーブルには2人の給仕が付いたのですが、1人がミスターのそばに付きっきりでした。ミスターは左手でフォークを使って、会場内でフランベして切り分けられたステーキを食べていました。ペロリと平らげて、満足そうな表情でしたよ」
ステーキのあとはイクラやマグロ、ホタテ貝などが乗った海鮮ちらし丼がふるまわれたが、ミスターは左手で巧みにスプーンを使い、口に運んでいく。
「脳梗塞の後遺症で右手が不自由になったことで、逆に左手が器用に使えるようになっているんですよ。サインも左手で書いているし、食べることもまったく不自由ありません」(前出・球界関係者)
パーティ後半、TUBEの前田亘輝(51)や米米CLUBの石井竜也(57)のライブのほか、コロッケ(56)のものまねショーも行われたが、ここでもミスターは元気な姿を見せるのだった。
「前田や石井のことはあまり知らなかったようで、無表情で聴いていました(笑)。でも、コロッケが披露した五木ひろしのロボットダンスや北島三郎、美川憲一などのネタには大爆笑していました。当初、パーティは2時間で終了する予定でしたが、結局、4時間近く続きました。それでもミスターは疲れた様子を見せず、終始笑顔でしたね」(前出・球界関係者)
週刊アサヒ芸能3月2日号ではミスターの過酷なリハビリ生活を報じたが、やはり驚異的なスピードで回復しているようである。