3月11日に放送された「ボクらの時代」(フジテレビ系)に「サンドウィッチマン」の伊達みきおと富澤たけし、糸井重里が出演した。
サンドウィッチマンといえば、「東日本大震災」の復興活動を精力的に行っていることで知られているが、伊達はその「復興支援活動」の足を引っ張る“ネットの声”に対し苦言を呈した。
番組中、糸井が「お笑いだってことで、気を遣ったことはあります?」と、震災を経験したことで、芸人として変化はあったかを聞くと、伊達は「今だから言えることだと、ボクらのネタって『死ぬ』って単語が結構出てくるんですけど、それはやめましたね。やっぱり、簡単には出せないなっていうか」と、ネタ中のセリフを意識するようになったと告白した。
「番組では“被災者”と“そうでない人”との意識差の逆転現象に話題が及びました。糸井が『地元の人たちはきっと、“やってよ”って本当は言っちゃうんでしょうね』と水を向けると、伊達が同調して『そうなんですよ。だけど、“不謹慎だ”とか言うヤツらは、全然関係ないところからの声なんですよね。“いやいや、地元の人たち笑ってるよ”って、こっちは思うんですけど…』と、復興支援を牽引する立場として、無用な“忖度”を強いられている現状を嘆きました」(テレビ誌ライター)
2016年に発生した「熊本地震」の際、ウーマンラッシュアワーの村本大輔がツイッターで〈昨日載せた食べ物も熊本以外の人が「熊本の人に分けろや!」といい熊本の人は「分けろやなんて思いません笑」と言ってくれて、ライブも熊本以外の人が「不謹慎といい」熊本の人は「きてきて」と言ってくれる。体感した。勘違いの代弁者ぶるやつは黙っとけ。〉(原文ママ)と発信し、被災者たちから大きな賛同を得たように、糸井やサンドの2人も、無関係な人がむやみに否定的な発信をし続けることに憤りを隠さなかった。
「SNSの普及によって、被災者の生存状況を確認することができたり、被災地のリアルな声が聞こえるようになったり、そのメリットは数え切れません。ただ、その一方で、不特定多数の無責任な“不謹慎”などの一部の声が野放しになっており、しかも、それを“完全無視”するわけにはいかないというのが現実。芸人にとっては悩ましい部分でしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
つまらぬ声にめげず、支援を続けるサンドウィッチマンには敬意を表したい。