3月17日、JRを始めとした鉄道会社の多くがダイヤ改正を行う。運行を見直し、乗客の利便性を図るのが目的だ。同時に車両の変更が行われ、引退する車両が出ることもある。それを巡って、毎年、鉄道ファンが様々なトラブルを起こしている。
「引退が決まっている列車に乗ったり、撮ったりする人たちのことは、ファンの間で『葬式厨』と呼ばれています。鉄道オタクの中でもあまりよく捉えられていません」(鉄道ライター)
2010年に209系が京浜東北線から引退した時は、鉄道ファンが先頭車両を占領し問題になった。09年にブルートレイン『富士・はやぶさ』が引退する直前には、撮り鉄が線路に立ち入り運行を妨げたこともある。今年もまた同様のトラブルが起こるのだろうか。
「混乱の度合いは引退する車両によって上下すると言っていいでしょう。今年は「スーパーあずさ」として活躍した「351系」、上越線など高崎支社管内を走る115系が引退します。どちらも“大ネタ”ですね。特に351系は完全に引退し、廃車になることが決まっているので乗る、もしくは撮るとしたら今しかありません。大混乱になるのではないでしょうか。3月16日の最終電車がどんなことになるのか、まったく想像できません」(前出・鉄道ライター)
恐ろしいのはスーパーあずさには自由席があることだ。最後に乗ろうとするファンで車内があふれかえる可能性もある。
「車両に乗り切らず、駅に置き去りになる人が出るかもしれません。ただ、そういう事態を避けるために、全席指定になる可能性もある。そうなったらそうなったでまた大混乱になりそうですが‥‥」(前出・鉄道ライター)
3月16日、ラストランは無事に終わるのだろうか。鉄道ファン以外からも注目を集めそうだ。