3月22日の放送で21年にわたる歴史に終止符を打ったバラエティ番組の「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)。最終回の視聴率は9.7%をマークし、二ケタの大台にこそ乗らなかったものの、今年の最高値を達成することができた。そんな有終の美を実現するために、当のフジテレビでは最終回に向けてなりふりかなわぬ番宣を繰り広げていたという。
「フジテレビと同じフジサンケイグループに属する大手サイトが『みなおか』最終回の告知バナーを掲出しまくったのです。夕刊フジが運営する『ZAKZAK』、そして産経新聞の公式サイトには、トップページの一番目立つ位置に『みなおか』のバナー広告を配置。クリックすると番組の公式ページに飛ぶ仕組みになっていました。『ZAKZAK』はエンタメ要素が強いサイトなのでまだいいのですが、産経新聞では森友疑惑や北朝鮮問題が報じられる中、みなおかをここまで大々的に宣伝することに相当な違和感を抱かざるを得ませんでしたね。両サイトにとってはバナー広告枠の提供を無理強いされた形ともいえそうです」(ネットウォッチャー)
そんななりふり構わぬ宣伝策が功を奏したのか、前週から2.6ポイントアップの高視聴率を達成した「みなおか」。しかし今回のバナー作戦が、フジテレビ内に異様な緊張を生む可能性もあるという。
「3月31日にはもう一つの長寿バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』が最終回を迎えます。それゆえ『みなおか』と同様のバナー作戦を展開すると目されていますが、もしそれが実行されなかったら、『フジテレビはやっぱりとんねるずに忖度していた』と批判されることは確実でしょう。ただでさえとんねるずに対してはフジ首脳陣から寵愛されているとの噂が根強いのに、バナー作戦を『みなおか』のみに発動するのであれば、ウェブサイトにとって貴重な広告バナー枠を提供させられたZAKZAKや産経新聞からもブーイングがあがるのではないでしょうか」(前出・ネットウォッチャー)
はたしてフジテレビは「フジサンケイグループのおかげでした」と、関連会社に頭を下げたのだろうか。
(金田麻有)