オリエンタルラジオの中田敦彦が3月28日、情報番組「ビビット」(TBS系)のコメンテーターを卒業した。中田といえば、他の芸人コメンテーターとは一線を画し、タブーに対してもズバリと踏み込み姿が業界内では話題だったという。
「中田はダウンタウン・松本人志や雨上がり決死隊・宮迫博之といった事務所の先輩をメッタ斬りにしたかと思えば、ベッキーのような好感度の高いタレントにも歯に衣を着せない態度で斬り込むなど、その姿勢は一部の業界人から絶賛されていました」(テレビ局関係者)
多くの芸人コメンテーターと異なり、中田はいっさい、空気を読まない態度を貫いた。その態度が降板へとつながったと言われているが、今回の降板劇についてはなぜか、フジテレビが影響しているとの指摘もあるという。フジがTBSに対して、中田の発言に関してクレームを入れたとでもいうのだろうか。テレビ局の関係者が続ける。
「もちろんテレビ局同士ではそんな揉め事はありません。降板の大きな原因はやはり、吉本を牛耳るダウンタウン・松本の逆鱗に触れたからだと言われています。中田は松本に対して臆することなく斬り込んでいましたが、その松本は最近、政治に関する発言が増えている。中でもMCを務める情報バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では政治関連の話題を取り上げることも多く、以前は『芸人が政治を語るなんて…』と冷ややかな目で見られていましたが、最近は『松本はなかなか鋭いことを言う』と評価されるケースも増えています」
その政治については中田も慶大卒のインテリ芸人として、政治関連の鋭いコメントを繰り出すのが得意だという自負も強い。
「それゆえ『ワイドナショー』で松本が政治関連の発言をすればするほど、それに対して中田が噛みつく可能性も高まります。TBSとしてはただでさえ、中田の先輩批判にはヒヤヒヤしているのに、フジでの発言をTBSの番組を使って非難されるのは厄介な話。自局でもダウンタウンの冠番組を持っているわけですからね。政局も混乱していることですし、このタイミングで中田を降板させるのが吉だと判断したのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)
そんな“タブー”無視の中田を今後、コメンテーターで起用する局は現れるのだろうか。
(浦山信一)