脳科学者の茂木健一郎氏が10月21日、自身のツイッターアカウントを更新し、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦がテレビの世界から消えつつある現状を嘆いている。
中田といえば、今年3月に報道番組「ビビット」(TBS系)を卒業すると、先月にも「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)からの卒業を発表し、徐々に地上波テレビ番組への登場回数が減りつつあることから、“業界から干されているのでは?”といった懸念が一部で渦巻いていた。
こうした状況を受け、茂木氏は《オリラジ中田さんが「干されている」というニュースが次々と。そんなことはないと思うし、あってはならない。そもそも「大御所」に「異論」を言ったからって「干す」って、どれだけ同化圧力強いんだよ!笑》とつぶやき、テレビ業界の体質を糾弾している。
そもそも茂木氏は上下関係を過剰に意識した現代のお笑い芸人による弱腰なスタンスに異を唱えていた。すると、ダウンタウンの松本人志がこれに反論、そこへ中田も参戦し、茂木氏の指摘に反論した先輩の松本について「ガッカリした」などとコメント。芸歴36年にもなるダウンタウンへの中田の“噛み付き発言”により、後に吉本興業の幹部からもお叱りを受けたという経緯がある。
「この出来事が中田が“干された”原因だとする憶測は根強い。でも、そもそも中田にはこうした小競り合いの騒動以前から、同僚や先輩から日頃の悪態などを暴露されていて、業界内での評判が芳しくなかったという背景もあるかもしれませんよ。古くは、吉本の養成所時代にも中田には仲間や親友といった存在はなく、相方の藤森慎吾が同期の芸人らと談笑する姿を見ては“同期なんかと会話するな”“あいつらはライバルなんだから”と注意し、後にはんにゃやトレンディエンジェルなどの同期芸人からも『あの頃のあっちゃんは絡みづらかったし、怖かった』とたびたび証言されています。テレビのバラエティ番組は盛り上がる空気感を演者全員で作り上げ、視聴者を楽しませることが目的ですから、制作サイドもわざわざ他の芸人から疎まれている存在のタレントにオファーを出す訳にもいかないでしょう。“干されている”ことと“求められていない”ことは全然別物ですよ」(テレビ誌ライター)
デビュー前から孤立を好み、独自のスタンスで歩を進めてきた中田。その一匹狼な方針によって最も被害を被っているのは相方の藤森慎吾なのかもしれない?
(木村慎吾)