映画、ドラマ、アニメなど、輝かしいスポットライトを浴びて多くの視聴者の目に留まる作品の数々。しかしその裏には、出演俳優の不祥事、あるいは内容の不備などさまざまな事情で封印されてしまった、いわゆる「放送禁止作品」がある。
「昨年6月、俳優の小出恵介が女子高生絡みのスキャンダルで無期限活動休止となりました。そのせいで、すでに動き出していたNHKでの初主演ドラマは頓挫。さらに小出が出演し、撮影が進んでいた明石家さんまプロデュースのドラマ『Jimmy』も放送延期に。のちに、小出の役を玉山鉄二に交代して撮り直したそうです」(芸能ライター)
新婚の佐々木希が初夜のシーンで艶やかな姿を披露するという触れ込みで話題となった映画「一茶」だが、昨年10月公開予定のはずがいまだ日の目を見ない。
「理由は、スポンサーの1つだった『一般財団法人 日本機構』が、3億円を出資するはずが、当初の数千万円以降、出資が途絶えたのだそうです。また、吉村芳之監督は公開を待たずに他界。何としても公開にこぎつけようと、新しいスポンサー探しに奔走しているのだとか」(映画製作会社関係者)
2009年の薬物事件からの本格復帰を目指していたはずの酒井法子主演映画も憂き目に遭った。
「本来ならば14年に公開される予定だった映画『空蝉の森』が、いまだに公開されていないのです。それもそのはず。この映画を制作した会社が公開を待たずに倒産してしまったのです。作品には“ゼロからの再スタート”を印象づけるような妖艶シーンがあると発表されていただけに残念です」(週刊誌記者)
人気女優の天海祐希の月9初主演作にもミソがついた。
「06年に放送された『トップキャスター』(フジテレビ系)の第3話で、『地獄に堕ちるわよ』が決めセリフですぐに改名を迫る占い師というキャラクターが登場。これが、当時一世を風靡していた細木数子をモデルにしたことは明らかで、本人が猛抗議。再放送やDVD化する際には欠番とすることを誓約したそうです」(女性誌記者)
4月4日発売の「アサ芸シークレットVol.51」では、「相棒」「ドラえもん」「海猿」など思いがけず闇に葬られることになってしまった39もの“放送禁止”作品にスポットを当てた大特集を組んでいる。いつの日か解禁されることを期待しつつ、一読してみてはどうか。