芸能

天才テリー伊藤対談「カミナリ」(1)コンビ結成は高校でも何もしなくて

●ゲスト:カミナリ(かみなり) ■石田たくみ(写真右)/1988年、茨城県生まれ。■竹内まなぶ/1988年、茨城県生まれ。幼なじみだった2人が、たくみがまなぶを誘う形でコンビ結成。たくみの大学卒業を機に現在の所属事務所のオーディションを受け、合格。結成当初はコントを中心に活動していたが、2015年の「M-1グランプリ」復活に合わせ、漫才に転向。茨城なまりと、たくみがまなぶの頭を思い切り叩く“どつき漫才”で注目を集める。翌16年のM-1で決勝進出を果たし、一気に全国区へ。現在、「PON!」(日本テレビ、毎月曜日)、「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送、毎木曜日)などにレギュラー出演中。

「ねぇねぇ、たくみくん」「どうしたの、まなぶくん」から始まる茨城弁の掛け合いと、たくみくんの強烈なツッコミのインパクトで人気爆発の漫才コンビ・カミナリ。幼なじみで息もピッタリの2人が天才テリーを相手に、その出会いから現在までの道のり、夢を熱く語った!

テリー 人気急上昇で忙しいでしょう。2人は幼なじみで、保育園から中学校まで一緒だったんだね。

たくみ はい。お互い家も近所で、子供の頃からよく遊んでました。

テリー お笑いをやろうって言いだしたのは?

たくみ 僕です。昔から人を笑わせるのが好きで、じいちゃんなんかに「おめえ、お笑い芸人になったほうがいいんじゃねえか」みたいな感じで言われていましたから。

テリー なんで、まなぶくんに声をかけたの?

たくみ 僕、ずっと自分がいちばんおもしろいと思っていたんですけど、中2の時に「まなぶくんには、かなわねえ」と純粋に思ったんですよ。学校の昼休みに、廊下の水道のところで、口に水を含んだ周りのみんなをひたすら笑わせて、その水を吹かせるっていう遊びをやっていたんですけど、まなぶくんのやってることがあまりにおもしろくって、盛り上がったあと「次、たくみ、やって」って言われるのが本当につらくて、それまでの人生で初めて「ハードル」というものを感じました(笑)。

テリー へー、それほどの才能なら、そりゃ誘っちゃうよね。

たくみ まず中学の時、1回誘ってみたんですが、その時は断られたんですよ。「俺は違う」って。

まなぶ 当時は、ホリエモン(堀江貴文)さんがよくテレビに出ていた頃で、ああいうIT長者になりたいと思っていたんです(笑)。

テリー わかる、わかる。俺もなりたいもん、プライベートジェットなんか持ったりしてさ。

たくみ まなぶくんにフラれたあと、高校は別々になったんです。でも、当時は携帯電話のテレビ電話で話すのがはやっていて、よく昼休みに「俺、午前中はこういうふうに友達を笑わせた」って、お互いに報告し合っていたんですよ。

テリー ハハハ、すごい。

たくみ まだ「まなぶくんより俺のほうがおもしろい」というプライドもあったんです。でも、まなぶくんの報告を聞くと、やっぱり僕よりおもしろい。だから、高2の休みの日にまなぶくんと遊んだ時「僕とお笑い、やりませんか?」って、もう1回誘ったんですよ。そしたら、まなぶくんの考えもその頃には変わっていて、コンビを組むことになりました。

テリー あ、じゃあカミナリの結成は高校の時だったんだ?

たくみ はい。でも、だからといってネタ作りをするわけでもなく、ライブなんかもしないで、ただ周りの友達に「俺は将来ビッグになっから」って言いふらすだけ(苦笑)。

まなぶ 結局、高校の時は何にもしないまま、大学へ行くことになりました。

テリー ハハハ、やっとコンビが結成できて、「目的達成!」みたいな気分になっちゃったんじゃないの。

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