〈こんにちは。天台宗総本山比叡山延暦寺です。ツイッターはじめました〉
3月末、こんな一文で始まったのが、比叡山延暦寺の公式ツイッター。さすが、SNS時代!と一部で話題にはなっていたが、「延暦寺公式」に対しさっそく「織田信長」、そして「徳川家康」が登場して、予定にはなかったはずの妙な盛り上がりを見せてしまったという。
「もちろんユーザーの悪ノリですが、延暦寺の挨拶に対し、織田信長のアカウント名を使ったヤカラが登場。『延暦寺さんこんにちは。浅井朝倉の残党を匿うのをやめて講和してくれませんか?できない場合、此方も相応の対応をさせていただきます』とリツイートして、ネット上でも話題になったようです。その後、徳川家康が『ツイッター始めたの?』と信長の知り合いのように割り込んで登場。この歴史的2人が延暦寺公式でやたらと会話をする展開になりました。「家康が滑りすぎ」「信長が歴史知らなすぎ」「まだ秀吉枠が残ってるぞ」などのツッコミも飛び交い、あまりのシュールさに『自分は好き』『読むと楽しい』と喜ぶ人も多数出現。その一方で、『延暦寺がどう反応していいか困ってる』『ガチ垢なのにかわいそう』など、苦言も殺到したようですね」(エンタメ誌記者)
延暦寺と信長といえば連想されるのは「焼き討ち」。そんなわけで、自称・信長のツイートには「焼き討ち予告」ともいえる投稿があったことで心配した人も出現したようだが、これには延暦寺側が「ツイッターといえば炎上」「信長様による焼き討ちネタが入ってくるのは当然」と返答。その度量の広さに称賛の声があがった。
4月中頃になって、ツイッターは落ち着いてきたとのことだが、はたして「延暦寺は今でも信長を恨んでるの?」というネット民の“ガチ質問”に、延暦寺が答えてくれるような展開はあるのか否か。ちょっと注目したいところかも。
(塚田ちひろ)