政権に批判的とされるTBSが、麻生太郎財務大臣のスーツにまでケチをつけ、視聴者に呆れられているという。4月22日に放送された「アッコにおまかせ!」(TBS系)では、テレビ朝日の女性記者に対する財務次官のハラスメント問題について特集。テレ朝から財務省宛てに提出された抗議文について麻生大臣が「『もう少し大きな字で書いてもらったほうが見やすいな』と思った程度に見えた」と語ったことなどを否定的に報じていた。
さらに、G20に出席するため4月19日に成田空港から出発した麻生大臣のファッションについても触れ、「麻生大臣のスーツに隠された秘密を知る人物」として、大臣行きつけのテーラーに直撃取材。3カ月に一度のペースで来店していると紹介していた。
「その取材内容を説明するパネルでは『35万円ほどのオーダーメードスーツを2~3着』という箇所を黄色地に赤い文字で強調。どうやら麻生大臣の着ているスーツが高すぎるとケチを付けたかったようです。しかし視聴者からは『G20に行くのにこれくらいは当然』といった批判が続出。さらに『35万円に文句を付けるほうがおかしい』との意見も寄せられていました」(芸能ライター)
35万円のスーツはたしかに庶民感覚では高いようにも感じられるが、麻生大臣は日本の代表としてG20に出席するのであり、普通のサラリーマンと単純に比較することができないのは明らか。大臣のようなトップエグゼクティブはどんなスーツを着ているのか。芸能ライターが続ける。
「大手企業の経営者や大臣レベルだと吊るし(既製品)のスーツを選ぶことはなく、麻生大臣のように老舗テーラーで注文したり、一流ブランドのオーダースーツを着るものです。サラリーマン社会の実情を描いた人気マンガの『課長島耕作』には、大手電機メーカーの部長が次期社長に抜擢されるシーンがあり、現社長が『明日にでも銀座の一流店を紹介する。せめて100万ぐらいのスーツは着てくれ』と語りかける場面も。これは決して誇張でも何でもなく、超大手企業の経営者は世界中の政財界トップに対面しますから、100万円のスーツを仕立てるのも何ら不思議ではないのです」
ちなみにドナルド・トランプ米大統領はイタリアブランドの「ブリオーニ」を好み、オーダースーツの値段は200万円ほどと言われている。また歴代のイギリス首相は“背広”の語源にもなった「サヴィル・ロウ」に立ち並ぶ高級紳士服店でオーダーするのが習わしで、こちらは3000ポンド(約45万円)からが相場。麻生大臣のスーツにも近い価格帯だ。
そんな麻生大臣のスーツにもケチを付けたTBS。では当のTBSの経営陣はおいくらのスーツを着ているのか。包み隠すことなく明かしてみれば、視聴者も納得するのではないだろうか。
(金田麻有)