ワタナベエンターテインメントが意気軒高だ。この1、2年であばれる君やサンシャイン池崎、平野ノラ、ブルゾンちえみ、ブリリアン(with B)ほかトレンド芸人を次々と輩出。大人気バラエティ番組には、ほぼ必ずナベプロ芸人がブッキングされている。
そして今、もっとも旬なのが、親子漫才師「完熟フレッシュ」だと言われている。シングルファーザーの池田57CRAZYと、ひとり娘の池田レイラがコンビを組む。昨年末に放映された「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)の「おもしろ荘」への出演を機に、ブレイクの兆しを見せている。
「完熟フレッシュのように、芸人だった父を、強烈キャラの子どもが超えてしまうパターンはよくあります。関西落語の重鎮である月亭八方さん親子は、その典型例。ひとり息子の月亭八光さんは、地元・関西で知らぬ者はいないほどの有名人。年間の番組出演本数は毎年250本を超え、産まれたときから“八方の息子”としてテレビに出ていました。明石家さんまによると、かつて抱っこしていた子どもと番組で共演している今は不思議でならないそうです」(芸能ライター)
八光はさんまの名台詞の生みの親でもある。「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)のコント「タケちゃんマン」で、さんまが演じたパーデンネンの名台詞「アホちゃいまんねん、パーでんねん」は、幼児だった八光が口にしたもの。それをさんまが、5000円で買ったという。そんなさんまの“伴侶”とも言える存在の村上ショージは娘がピン芸人・バターぬりえだ。
「かつてコアな人気を誇った深夜バラエティ『あらびき団』(TBS系)からバターは誕生しました、もっとも荒い芸を持つパフォーマーを決めるトーナメント『あら-1グランプリ』の初代王者が、バターなんです。当時、彼女は芸歴わずか1年。すごい快挙ですが、荒々しさだけを競うものだったので、すべり芸をモットーとする父の遺伝子を継いだといえます」(前出・芸能ライター)
タレントや歌手、スポーツの世界ではすでに2世が大活躍している。お笑いもサラブレットのジュニアが輝きを放つ日がやってくるかもしれない。
(北村ともこ)