美容外科の高須クリニックを運営する医療法人が、希望の党の大西健介議員と当時所属していた民進党、そして国などを相手に1000万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求めた訴訟で4月23日、東京地裁は「発言は名誉毀損と言えない」として請求を棄却した。
高須克弥院長は昨年5月、大西議員が国会内にて「たとえば『イエスまるまる』とクリニック名を連呼するだけのCM」と、明らかに高須クリニックを指していると思われる発言を繰り出し、「陳腐なCM」と断じたことに対して激怒。訴訟に踏み切ったものの今回、名誉棄損との主張は否定されることとなった。この判決について週刊誌記者が指摘する。
「これはもう高須院長側の大勝利でしょう。何より裁判長が、大西議員の発言は高須クリニックを指したものだと認めたわけですからね。大西議員は当時、高須クリニックのことを指して批判したとの疑惑を否定していましたが、司法の場でその言い訳を否定されたも同然です。ネット上でも大西議員に与する声はほぼ皆無で、これが投票だったら高須院長の圧倒的な勝利なのは間違いありません」
そんな世間の声もある中、請求棄却という判決に腹の虫が収まらない高須院長は控訴すると宣言。最高裁まで争う構えだ。もっともこの勝負は昨年7月の時点ですでに決着していたとの見方もある。週刊誌記者が続ける。
「昨年7月24日の第一回口頭弁論で民進党側は請求棄却を求めました。これに対して世間から大バッシングが集まり、当の大西議員は何と自分のツイッターアカウントを非公開にしたのです。学生の裏アカならともかく、公党に所属する国会議員が本人認証を受けた公認アカウントに鍵をかけるとは、国民を愚弄する行為とさえ言えます。この鍵掛けにも大きく批判が集まり、現在に至るも大西議員のアカウントは非公開のまま。それゆえ今回の判決は大西議員が逃げまくっている姿を目立たせる形になりました」
高須院長を応援する世間からは、控訴の表明に「イエス!」との声があがっていそうだ。
(金田麻有)