スポーツ

松坂大輔「薄氷の復活勝利」の裏で交錯する「森監督」「他球団」の思惑!

 松坂大輔(37)が復活勝利を飾ることができたのは、4月30日にさかのぼる。「できた」というのは、森繁和監督の評価がさほど高くないのである。

 試合後、森監督は手放しで松坂の復活を喜んでいた。しかし、松坂が語ったローテーション入りへ意気込みを伝え聞くと、表情が一変した。

「次に肩を壊したらおしまい」

 ぶっきらぼうな物言いは森監督の性格。だが、常に選手を思ってきた。ローテーション入りの質問にそう答えたということは、その可能性はないと見るべきだろう。

「復活勝利の翌日、松坂の一軍登録を抹消しています。5日になって、『次の登板を見て、そろそろ』と、ローテーション入りを検討するような言葉に言い直しました。松坂は投球数が多すぎるんです。30日も6回で交代していますが、114球を投じています」(ベテラン記者)

 球速の衰えは自覚しているが、「投げたがり」の性格は、昔のまま。松坂は高校時代から徹底的に投げ込んで肩を作ってきた。その性格が試合で無駄な球数を増やし、疲労によるコントロールミスも招いてしまっているのだ。

「まもなく交流戦が始まります。松坂の弱点を知り尽くしたパ・リーグは2ストライクまで待ち、バントや盗塁などをからめて牽制球も投げさせる作戦です」(前出・ベテラン記者)

 西武時代の投手コーチだった森監督は、松坂の投げたがりの性格も知り尽くしている。ローテーション投手に故障者が出ても、すぐに松坂をアテにしなかったのは親心だろう。

「ソフトバンクも松坂のためを思って、コーチ兼任でのリハビリ期間を与えたつもり。それなのに『辞める』と言われた時は怒りを通り越して呆れていた」(前出・ベテラン記者)

 そんな恨みも交流戦で爆発するかもしれない。松坂は「昔のイメージ」を完全に拭い去らなければ、森監督の懸念する再起不能に陥ってしまうだろう。

(スポーツライター・飯山満)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」