その存在に支えられたのは同期よりも後輩たちの方だった!?
4月29日に放送された乃木坂46の冠番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)では、4月6日に行われた全国握手会で乃木坂46を卒業した生駒里奈に向け、代表者が手紙を読む「生駒ちゃん卒業おめでとうSP」がオンエアされた。同期である1期生からは若月佑美、井上小百合、高山一実が、2期生からは堀未央奈が、3期生からは与田祐希が代表して手紙を読み上げた。
若月や井上ら1期生からは、中心メンバーとしてグループを結成初期から支えてきた生駒への感謝の気持ちや、いなくなってしまうことへの寂しさ、負担を掛け過ぎていたことを反省したりと、さまざまな思いを、時折寂しそうな顔をしつつも笑顔で伝えていた。しかし、3人目に手紙を読んだ与田は手紙を読む前に号泣。生駒とのエピソードについては「何もわからない三期生にたくさんのことを教えてくださったり、18枚目の選抜発表の時も優しく声をかけてくださったり、乃木坂として活動していく中でたくさんのことを教わり救われました」と、自身が18枚目シングルの「逃げ水」で、いきなり選抜入りを果たしたうえ、Wセンターで選ばれた時も親切に接してくれたことを明かした。
また、その次に登場した堀も「私が『バレッタ』(7枚目シングル)でセンターに選ばれたあの瞬間から生駒さんは私のそばにいてくださってたくさん救われました」「ライブリハでいっぱいいっぱいになった私の頭をポンポンとしてくれました」など、与田と同様に辛かった時に救われたことが印象に残っていると話し、手紙の途中にこちらも感極まって涙を流していた。
堀、与田と後輩メンバーたちの涙を見たファンからも「生駒ちゃんに感謝してない後輩なんていないだろ」「生駒ちゃんが心の支えになっていた後輩も多いんじゃないかな」「堀ちゃんが泣くのは仕方ない」など、生駒が後輩たちに与えた影響が大きいとみる意見は多数見受けられている。
「自分のことよりもグループのことをいの一番に考える生駒は、後輩たちの成長がグループの成長につながるという考えを持っていることに加え、自身が結成初期頃は、やることなすこと全てがわからず泣いていたこともあって、後輩たちのことを気遣っていたんだと思います。与田をはじめとした3期生たちに関して言えば、結成して5年たち、1期生たちもいろいろな経験をしていましたから生駒以外の先輩たちもやさしく接していたと思いますが、堀が研究生からいきなりセンターに抜擢された時はそれを受け入れられない1期生がほとんどでした。でも、生駒だけはすぐにそれを受け入れ、『心配しないで、守るから』と、1番に堀に伝えたといいます。ただでさえいきなりセンターをやれと言われたところに周囲の空気もアウェイとなると心が参ってしまうでしょうが、生駒の言葉には堀も救われたようですね」(エンタメ誌ライター)
生駒が卒業したことでグループにとってはひとつの時代が終わったことは間違いない。しかし、生駒自身も卒業時に「まだ乃木坂46でやることはあると思います。ですが、今の乃木坂46は最強です。だからこそ安心して任せられるのです」と語っていたように、自身が成し遂げられなかったことも、残されたメンバーたちならやってのけてくれるからという期待を寄せている。残されたメンバーたちには生駒をはじめとしたOGたちが築き上げた乃木坂らしさを継承しつつ、さらなる高みを目指して頑張ってほしいところだ。
(石田安竹)