ツッコみたくなるところもあるが、それも本人らしさか!?
乃木坂46・生駒里奈が4月22日、日本武道館で卒業コンサートを行った。「乃木坂の顔」である生駒の集大成を一目見ようと会場の1万2000人と、全国の映画館で6万人が、そのラストステージを見守った。単独では最多6作でセンターポジションを務めた生駒だが、今回のライブでは、それらの楽曲はもちろんソロ楽曲「水玉模様」も披露。さらには、2014年には公式ライバルグループのAKB48との活動も兼任していたことから乃木坂のライブでは珍しく「心のプラカード」など、AKBの楽曲も披露するなど、生駒が主役のライブだからこそのセットリストとなった。また、ライブ中には、生駒が大ファンであることを公言していたアニメ「NARUTO」の主人公・うずまきナルトからのメッセージが流れ、原作者・岸本斉史氏からの直筆イラストがモニターに映し出されるというサプライズも用意され、これに生駒は感激。この日のライブでは両親からの手紙が読まれた際など、涙を見せる場面も見受けられていたものの、どちらかと言えば、笑顔を見せることも多かった生駒だが、「ここで泣くつもりじゃなかったのに…生きててよかった」と、ここで大号泣。
この生駒のNARUTO愛にファンからは「生駒ちゃん、ナルトからのメッセージで一番泣いてなかったか」「それだけナルトに助けられていたんだな」「やっぱ、生駒ちゃんは漫画オタクだな。そして、それを爆発させてる生駒ちゃん最高」などといった声が上がるなど、改めて生駒というメンバーが、王道のアイドルたちとは違ったキャラクターを持っていることを再確認したようだ。
「どこにでもいるような漫画好きの少女がトップアイドルに成長したというのも物語を感じますが、だからこそ加入当初は壁にぶつかり、一人涙することが多かった。そんな生駒にとって精神的支柱になってくれていたのが、大好きな『NARUTO』。単身で地元・秋田から上京してきた時も、ナルトと自分を重ねあわせ、何度も勇気づけられてきたというだけにこのサプライズには自然と涙が流れたのでしょう」(アイドル誌ライター)
卒業後も芸能活動を続けていく生駒は、今回のライブでは「私がやることは『乃木坂46』の希望になること」と、卒業後の目標を掲げている。思えば、AKBの絶対的エースであった前田敦子も後輩たちに卒業後の道を示すべく、「このタイミングで卒業?」と思ってしまうような比較的早いタイミングでグループを去り、現在は女優道を突き進んでいる。生駒と前田ではキャラクターも正反対ではあるが、生駒には自分なりのスタイルで、メンバーたちの見本を目指して欲しいところだ。
(石田安竹)