その存在が広く認知されていないだけに、いきなりのタメ口に視聴者もイラっときてしまったようだ。
5月11日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で、同番組初登場のガールズバンドが番組MCのタモリにタメ口をきいていたとして炎上している。そのバンドというのが愛知県名古屋市で結成された4人組ガールズバンド「CHAI」だ。同バンドはピンクを基調にしたポップなルックスで、「NEOかわいい」をコンセプトに活動中だが、この「NEOかわいい」の意味についてタモリが訊ねると、同バンドのマナはこのように答えている。
「あのね、NEOかわいいっていうのは、CHAIがそもそも4人ともすっごいコンプレックスが多くて、見ての通り全然完璧じゃないの。コンプレックスってみんな持ってるもので、コンプレックスはその人の個性だし、その人にしかないし、でもそれをすごくかわいいと思っていて。だからかわいくない人なんていないと思ってる。そう、それを『NEOかわいい』って言って、みんなをかわいいって言いたいの」
つまり、コンプレックスも1つの個性。誰しもがかわいいものを何か持っているということだが、「あのね」から始まり、「言いたいの」など、やはりタメ口が気になってしまうところ。
また、この説明中には他のメンバーも「そう」「そう」と、相づちを打っていた。
「CHAIはこの日の深夜放送の音楽番組『バズリズム』(日本テレビ系)でも、MCのバカリズムを相手に(こちらは初出演ではないが)タメ口でトークをしていましたから、そういったキャラ設定なんでしょう。昨年全米ツアーを経験していたり、多くのミュージシャンたちが高く評価しているバンドですから、音楽通の人であればその存在は認知しているといった存在でしょう。でも、タモリ相手になかなかタメ口でトークをするゲストは珍しいですし、そこまで全国的には名前が知られていないバンドが業界の大先輩にタメ口をきいているということもあって、CHAIを知らない人の中には不快に思った人も多かったようです。大学時代に同バンドを結成したということですから、少なくても20代中盤から後半ぐらいの年齢ではあるため、その年齢で、タメ口を使っているという点も常識知らずのように、厳しく見られているようですね」(エンタメ誌ライター)
視聴者からは「NEOかわいいとかどうでもいいから、まずタメ口やめろ」「タモさんにタメ口は引いたな」「“タモリ様”って呼んでいたさかなクンを見習え」といった批判の声が多数見受けられている。グラミー賞受賞を目指しているという彼女たち。タモリにタメ口というだけで大物の予感はするが、はたしてタモリにタメ口をきくのが当たり前に許される存在になることができるのか注目だ。
(田中康)