ファンにとっても想像以上の演技力だったようだ。
乃木坂46の白石麻衣が、5月12日に放送されたオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語 ’18春の特別編」(フジテレビ系)内のホラーサスペンス作「フォロワー」で、ドラマ単独初主演を果たした。
白石はフォロワー数ナンバーワンを目指してSNSで、キラキラな投稿ばかりをするOL・藤田小春役を演じている。SNS上では“港区OL_ハル”というアカウントで、港区住みのOLを自称するも、実はそれは完全にフェイク。千葉の庶民的なアパートに住み、質素な生活を送り、SNSでフォロワーを増やすことだけが唯一の楽しみという偽りのキラキラ女子というキャラ設定だ。
小春は同じくSNS女王を目指すライバルとフォロワー数を競うように、キラキラ投稿を続けていくが、そこで突如“ミミ子@ど田舎”というアカウントにフォローされたことで、だんだんと自我が崩壊していき、最後は醜く転落するというストーリーだった。
白石は精神に破綻をきたした表情で全力疾走する演技や、何か取り憑かれたように暴走する演技、ブチ切れる演技など、普段とは正反対の感情ムキ出しの姿を見せ、視聴者にも大きなインパクトを与えている。ネット上では「まいやん、こんなに演技うまかったっけ?」「演技がうまくて、普通に怖かったよ」「実はモデルより女優の方が天職だったりして!」「今後、女優仕事が増えそうだね」と、その演技力の高さに驚いたという書き込みが多数見られている。
「白石は3月に女性ファッション誌『Ray』の専属モデルを、今月には女性ファッション誌『LARME』のレギュラーモデルを卒業していることもあり、グループ卒業も近いと予想されていました。ですが、これからの活動方針について、白石は『今は自分の世界を広げるチャンスだと思います。失敗してもいいやって飛び込めるうちにいろいろな場所に飛び込んでおこうって』と話しており、モデル業だけに縛られるのではなく、女優活動も含め、オールラウンドに全力で頑張っていきたいと話していましたね。今回の初主演作での迫真の演技を見て、ファンにも白石の覚悟が伝わったのではないでしょうか。もちろん、本業のアイドル業もいっさい手は抜いてません。白石は発売中の乃木坂の最新曲『シンクロニシティ』で、約5年ぶりの単独センターを務めていますが、歌番組でのパフォーマンスを見ても、時折寂しそうな顔を見せたかと思えば、泣いているような顔に笑顔など、楽曲の世界観に合わせ、変幻自在に表情を変化させ、そのパフォーマンス力も評価されています。そういった意味でも表現力に磨きがかかってきたとも思えますし、本人の中で何か明確な目標を持って、芸能活動に取り組んでいるのは間違いないでしょう」(アイドル誌ライター)
グループ卒業のタイミングが白石の中でどのぐらいの時期に定められているのかはわからない。それでも、めまぐるしくその成長が見られる時期に突入しているだけに、ファンとしてはその一挙手一投足に注目していきたいところだろう。
(石田安竹)