二宮和也主演ドラマ「ブラックペアン」(TBS系)の第7話が6月3日に放送され、平均視聴率は13%と依然、好調な数字をキープしている。
第7話は、加藤綾子演じる治験コーディネーター・木下香織の過去に視点が置かれ、出番の尺もセリフも多かった。これまで加藤に対しては「セリフが棒」「演技がヘタ過ぎる」「ちゃんとした俳優を使ってほしい」などサンザンな評価だっただけに、今回は、視聴者からの不満が爆発したようだ。ネット上では「カトパン回かよー」「これカトパンのために作ったドラマ?」「カトパンがストーリーに積極的に関わってくる脚本なんなの?」などブーイングが吹き荒れた。
加藤の役の描き方については、日本臨床薬理学会から、治験者に300万円の小切手を渡したシーンなどについて抗議されているのは周知のこと。これに対しTBS側は「基本的にはドラマですので、フィクション」との姿勢を崩していない。
テレビ誌ライターは「タイミングが悪すぎた」と前置きして、こう話す。
「日本臨床薬理学会から加藤扮する木下香織に対する抗議があった後の回が、木下の過去にクローズアップするストーリーだっただけに、これだけ不満が出たのでしょう。ただ、この回の木下は、医療に携わる者として真っ当な姿勢を初めて見せる役どころでした。それだけに、演技のアラも悪目立ちしてしまった。意味のあるポジションなだけに、やはりまだ、キャスティングミス感は否めません」
主演の二宮の出番が少なく、ネット上では「誰が主演なのか?」との疑問も出ている同ドラマ。終盤に向けて、二宮演じる渡海先生をもっと観たい気もするが、カトパンにももうひと踏ん張りしていただきたいものだ。