一大ブームを巻き起こしたカーリング女子の2018年シーズンが終わった。「全農2018パシフィックアジアカーリング選手権 日本代表決定戦」をもって、平昌五輪銅メダルのLS北見もシーズンオフに入る。しかし、彼女たちのオフはさまざま。主将・本橋麻里だけは、カーリング一色のオフとなりそうだ。
「昨季は平昌五輪の代表決定戦があったので、彼女たちのオフは事実上、ないのも同然でした。その疲れもたまっているはず。選手たちが休養を心待ちにしていたとしてもおかしな話ではありません」(体協詰め記者)
今季最終戦を勝利し、LS北見はアジア選手権出場権も獲得した。それでも、本橋が気合を入れている理由は、一連のカーリングブームにあるという。
本橋はアジア選手権獲得後、「これからはイバラの道。次のシーズンに向けてどんなオフを過ごすか時間の使い方が大事になる」と、まるで滝修行にでも行くような気構えも見せていた。一過性のブームでは終わらせないとする意気込みだろう。
「本橋は妊娠中も医師やトレーナーと相談し、スクワットをやり続けた『鉄のオンナ』。五輪後、LS北見は国内大会で敗れるなど調子を落とした時期もありました。そのへんを気にしているんだと思います」(前出・体協詰め記者)
気持ちはわかるが、他選手たちとの温度差がチームの結束力にも影響しなければいいのだが…。
(スポーツライター・飯山満)