人口わずか4000人の小さな町から世界3位へと羽ばたいた、カーリング女子の快挙に列島が沸いている。銅メダルもそっちのけ、アイドル並みに注目度が急上昇した「そだね~JAPAN」に早くもあの大物芸人からも白羽の矢が立った。
金4つ、銀5つ、銅4つ、日本選手団は冬季五輪で過去最多となる計13個のメダルを勝ち取り、平昌五輪は大団円のうちに幕を閉じた。しかし、メダル以上に「緊迫する試合中の北海道弁にほのぼのした~」「休憩の『おやつタイム』がかわいすぎ」など、お茶の間観戦するオヤジをメロメロにしたのが、カーリング女子代表「LS(ロコソラーレ)北見」の5人衆だ。スポーツ紙アマチュア担当記者がその人気ぶりを解説する。
「これまでのカーリングチームは大抵、メンバー中で1人が際立って美人というケースが多かったのですが、今回のLS北見は漏れなく全員がめんこい道産子美女ばかり。しかも、チームワークが抜群で、試合中に繰り広げられる北海道弁での作戦会議がマイクに筒抜けとなって、『そだね~』という女子会のような愛らしい相づちに癒やされる男性が続出しています。早くも今年の流行語大賞の候補にあがるほどです」
ブームは言葉だけではない。選手御用達のグッズにも好奇の目が注がれている。
「5エンド後のハーフタイムには選手が車座になり、体力補強を行うのですが、チーム内では『もぐもぐタイム』と呼ばれている。イチゴ、リンゴ、羊かんなどを思い思いに食べるのですが特に19日のスウェーデン戦で食べた地元北見の銘菓であるチーズケーキ『赤いサイロ』は人気が沸騰。都内で唯一販売している有楽町のアンテナショップでは、注文に追いつかない状況です」(前出・アマチュア担当記者)
そのほか、カーリングのストーンを模した神社お守り、切手、カレンダーなどLS北見に関連する商品はオークションサイトでいずれも高値をつけている状態なのだ。
この人気急騰ぶりに悲鳴を上げているのが、北海道カーリング協会のグッズ販売を手がけるメーカー「北斗徽章」だ。
「いちばん人気が高いのは、カーリングストーンの形をしたストラップ(500円)でしたが、あっという間に売り切れてしまいました。他に(ソチ五輪代表の)小笠原歩選手のイラストからキャラクター化した『カー君・リンちゃん』のグッズも全て売り切れで、現在はHPでの販売をストップしています。お客様から他にも“そだね~グッズ”はないのかと問い合わせがありますので、今後協会と相談して商品化していきたい」(担当者)
さらに、地元北見市もうれしい悲鳴を上げている。
「北見市のカーリング施設はLS北見が拠点とする『アドヴィックス常呂カーリングホール』を含め2カ所のみ。ところが、さすがはカーリングで町おこしをするだけに、競技人口は900人もいるため予約は満杯状態。今回のメダル効果でますます予約が取れなくなる可能性があります。地元ではメダル獲得を機に『ロコソラーレホール』ができるのでは、と期待が高まっている。市では殺到するふるさと納税の返礼として、カーリング体験を実施しており、こちらも電話が鳴りやまない人気ぶりです。リンクは狭いので、隣でLS北見の選手と遭遇する可能性もあります」(地元新聞記者)
ナマの“そだね~”が聞けるなら納税意欲も高まろうというもの!?