今春、ビートたけしが所属事務所から独立した騒動が大きく報道されて話題となった。中でも「週刊新潮」は、とりわけバッシングする形で特集し続けたものである。とはいえ新潮社といえば、昨年にたけしの著作を2冊出している。
小説「アナログ」と新書「バカ論」である。
いずれも好評を博し、両者の関係は良好だったはずだが、裏切りにあったたけしはおもしろくはないだろう。ビートたけしが責任編集するネットマガジン「お笑いKGB」4月号で、たけしは偽らざる心境をこう漏らしていた。
「一番頭きたのが「新潮」だよ。 新潮は『アナログ』とか『バカ論』とか、あれだけやったのに。もう、やんない」
ところが、新潮社では10万部を超えた書籍に関しては革張りカバーの記念本を作製し、著者に贈呈する慣習があるのだが、先の2作品もこれに該当。その後、たけしの元に記念本が送られてきたという。すると、たけしは「お笑いKGB」6月号で、この豪華記念本をオークションに出すと宣言したのだ。
しかも本の中にはサインを入れているのだが、いずれもその横に『下半身にまつわる放送禁止用語』が書き込まれているのだ。
「お笑いKGB」内で行われているオークションは年末までかけるようだが、すでに落札希望額は上がり続けている。