歌手の平井堅が6月23日に放送された音楽番組「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)に出演。去る5月30日にリリースされた新曲「知らないんでしょ?」を披露しているが、同曲の誕生にまつわる知られざるエピソードについて明かしている。同曲は4月期のテレビ朝日木曜ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)の主題歌となっていたが、他人への嫉妬や憎悪などといった人間のダークな感情の部分を表現している歌詞が以前から注目を集めていた。
平井は同楽曲について、ドラマの主題歌という話をもらってから制作した楽曲ではあるものの、楽曲の構想自体は昨年の時点で出来上がっていたと前置きしつつ、「『FNS歌謡祭』で平手友梨奈さんとご一緒した時があったんですが、彼女とのコラボレーションがすごく衝撃的で」と、昨年12月に放送された音楽特番「2017FNS歌謡祭」(フジテレビ系)で昨年の楽曲「ノンフィクション」の歌唱に合わせて、ソロダンスを披露した欅坂46・平手友梨奈に影響を受けたことを説明。続けて、「身を削って表現する少女の揺れる気持ちみたいなものをそばで見ていて、『この世界を歌にしたいな』と思って女性とか少女とか、スクールカーストとか……彼女がカバンを持ち上げて紙吹雪を顔に浴びた時に、教室の中で一人『自分はいろんな人とどうやって対面して、対峙すればいいのか』と悩んでいる女の子の歌を書きたいなと思って、それがきっかけでだんだん徐々に作っていた曲」と、誕生までの経緯を明かしている。
このエピソードを聞いた欅坂ファンは驚きつつも、「一流アーティストも惚れこむなんて、平手ちゃんの影響力半端ないな」「さすが我らが平手ちゃんだな」「あの表現力を見ていると、女優デビューも必然なのかもね」「平井さんの歌の誕生のルーツになって、平手ちゃんも誇らしいだろうな」といった喜びの声が上がっている。
「確かにあの時の平手のパフォーマンスは視聴者はもちろん、そのパフォーマンスを生で見ていたプロの歌手たちも鳥肌ものだったと振り返る人が多かったですから、一緒にパフォーマンスしていた平手がその凄さに気付くのも納得でしょう。また、平井もそうですが、9月に公開される平手の主演映画『響 -HIBIKI-』で平手と共演した北川景子も平手について『圧倒的な存在感とクリエイティブな精神を持っていて、役をとても研究するタイプ。たくさん考えた上で感性で動くことのできる柔軟な女優さんです』と絶賛していましたね。アイドルが歌や演技がいくらうまくてもしょせん、アイドルと片付ける人が大半で欅坂の楽曲でセンターに立ち、斬新なダンスを踊る平手を小ばかにするような声がネット上でよく見受けられますが、これだけ各界の実力者がその表現力を認めているんですから、素人評論家がもはや口を出すことはできなくなりましたね」(エンタメ誌ライター)
もし、今年の「FNS歌謡祭」で同楽曲を披露する時にはふたたび平手とのコラボレーションで見られることを期待したいところだ。
(石田安竹)