6月16日に開票された「第10回AKB48世界選抜総選挙」にて、自己最高の2位に輝いたSKE48の須田亜香里が、その実力を存分に発揮している。
同総選挙で初の女王に君臨したSKE48の松井珠理奈が体調不良で休業する中、6月27日放送の「テレ東音楽祭」(テレビ東京系)では代理センターを担当。また7月7日の「THE MUSIC DAY」(日本テレビ系)ではセンター松井のポジションを空けた形でパフォーマンスしたものの、須田が歌唱前に「総選挙の感謝の気持ちを込めて歌いたいと思います」との意気込みを口にし、グループ代表の大役を務めていた。そんな須田に対して業界関係者はこう語る。
「握手会では“神対応”として人気の高い須田ですが、業界内でも『仕事ができる』として高い評価を受けています。世間からのブスいじりを笑顔で交わし、7月9日発売の写真集ではかなり際どい肌見せにも挑戦するなど、そのプロ根性への評判は相当高い。今回の“代役センター”に関しても、うっかり何を言い出すのか分からない天才タイプの珠理奈に対し、須田なら安心してトークを任せられるとして、ケガの功名と評するテレビ関係者も少なくありません」
その須田は、バレエで鍛えたダンス力は一人だけ別次元のダンスを踊っているように見えるほどだが、歌唱力に関しては本人も「歌が嫌いだった」と語るように弱点となっている。そういった個性のもと、一口に「仕事ができる」といっても様々な側面もある中、いったいどの点が評価されているのだろうか。
「彼女が備える能力は『自分に何が求められているか』を即座に理解し、的確に表現する即応力でしょう。48系に限らずアイドルのグラビア撮影では、編集側が期待する表情やポーズができず、難航するケースも珍しくありません。しかし須田は用意された衣装と簡単な説明だけで、編集側が欲しい絵を確実に演じてくれるのです。今回の写真集でも、他のアイドルなら『これ以上は見せられない』『そんな艶っぽいことはしたくない』といった駆け引きや悶着があるものですが、須田の場合は読者が期待するラインを即座に理解し、さらにそれを一枚上回るギリギリまで攻めたに違いありません。そんなセルフプロデュース力が、テレビであれば期待以上のトークとなり、コンサートであればファンをうならせるMCとなって発揮されるのでしょう」(前出・業界関係者)
その須田は48系の現役アイドルとしては唯一、鈴木奈々らを抱える「ツインプラネット」に所属。これも彼女の即応力が評価された結果かもしれない。そんな彼女が代理センターを務めている限り、48のファン人気は高値安定で居られるようだ。
(金田麻有)