お笑い界のBIG3の1人である明石家さんまが、34年ぶりにテレビ東京の番組に出演する。7月14日放送のバラエティ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」だ。これに対して、同社の小孫茂社長は7月5日の定例会見で「本当にありがたいこと」とコメントした。
イチ芸人の出演に、社長が会見で礼を言うのは異例だが、これには理由がある。さんまは、1981年から84年にかけて放送されたテレ東の深夜番組「さんまのサタデーナイトショー」で司会を務め、当時、同局の全番組中で最高視聴率を獲得。ところが当時の上層部は、「艶系の番組がトップというのは体裁が悪い」として何と打ち切りを決定。さんまは、この決断を不服とし、絶縁状態となっていたのだ。
「81年といえば、さんまが高田純次の代役で『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)のブラックデビルを演じ始めた頃。『サタデー~』が打ち切りになった84年はスターになっていました。この一件で34年間、さんまのほうからテレ東に対して“出入り禁止”となっていましたが、押しも押されもせぬ人気者になったさんまとはギャラで折り合わなくなっていたでしょうし、そんな経緯があったのでオファーを出すテレ東スタッフもいなかったのではないでしょうか。仮に出演依頼があったとしても、さんま本人の耳には届かず、事務所やマネージャーの段階で忖度して断っていた可能性もあります」(芸能記者)
ただ、出川の番組の前に1度、2014年4月7日放送の「主治医が見つかる診療所」でラサール石井の糖質抜きダイエット密着VTR中に登場している。
「さんまは争いが嫌いな人。すでにテレ東に対する遺恨はないと思います。今回は出川から直接出演依頼があったという体裁で実現しましたが、今回限りの特別な出演ではなく、条件さえ整えば今後も出演するのではないでしょうか」(前出・芸能記者)
今回、ロケのために山形まで出向いたというさんま。今回の出演のいきさつを、どのようにギャグを交えて語るのかが楽しみだ。