日本テレビの看板番組である「24時間テレビ 愛は地球を救う」が8月26~27日に放送される。同局を代表する番組として毎年、巨額の制作費を費やして制作されているが、今年は視聴率が苦戦しそうだ。過去の実績も踏まえてテレビ誌のライターが占う。
「ここ2年は平均視聴率15%台を続けていますが、過去には一桁台に落ち込んだ例もあり、91年には6.6%という爆死も記録しています。ジャニーズをメインパーソナリティに起用した03年以降でも、今ほどの知名度がない嵐を起用した04年は11.7%と低迷。今年は特定グループではなく、櫻井翔・小山慶一郎・亀梨和也の3人体制でパーソナリティを務めることから、ジャニーズファン離れも警戒されている状況です」
そんな「24時間テレビ」に対して真っ向勝負を挑んでいるのが、民放最下位のテレビ東京だ。同局では26日に3時間半にわたる特番を放送し、24時間テレビを食ってしまうもくろみだという。
「テレビ東京が満を持して投入するのは、深夜バラエティ番組『ゴッドタン』のゴールデン特番。すでに10年超の放送歴を持つ人気番組で、同番組から生まれた『芸人マジ歌選手権』は今年3月に日本武道館でライブを開催したほどです。おぎはやぎと劇団ひとりという実力派芸人がMCを務め、お笑い好きなら知らぬ者のいない定番バラエティが初のゴールデン特番に挑戦するとあって、24時間テレビに興味のない層はもちろん、お笑い好きの若者を引き付ける可能性は十分にあります」(前出・テレビ誌ライター)
そのテレ東では7月15日に放送したバラエティ特番「出川哲朗の充電させてもらえませんか?2時間半スペシャル!」が8.1%を記録し、話題になったばかり。ゴッドタンではこれを上回る数字も期待されており、「24時間テレビがテレ東に負けた」という事態が現実化する可能性も十分にありそうだ。
(金田麻有)