2000年代前半、成功を志願する若者たちが社長の前でビジネスプランをプレゼンし、うまくいけば出資してもらえるという夢のような番組、「マネーの虎」(日本テレビ系)が放送されていたことを覚えている人も多いだろう。
その中でも、「冷徹な虎」と呼ばれた現LUFTホールディングス代表・南原竜樹氏はひときわ目立っており、異彩を放っていた。一度は会社の倒産・100億円もの借金を抱えるも、後にV字回復。現在は、中古車販売のほか、人材派遣、飲食店など様々な業種に手を広げているようだ。
「今年度は年商1000億円を目標としていると言う南原社長ですが、“会社の整理のため”と、最近、不用品をフリマアプリ『メルカリ』に出品し始めたんです」(リサイクル業界関係者)
メルカリのサイトにアクセスすると、社長が使用していたと思われるブランドの洋服や、本人のフィギュアまでが売られていた。もしかすると、今後リサイクル業界にも進出する予定なのだろうか。本人を直撃した。
「メルカリに出品した目的は、会社の整理整頓・いわゆる断捨離です。リサイクルには進出しないけど、このビジネスモデルで何かできないか考えています」
本人みずからFacebookで宣伝したためか、南原社長のファンが購入することも多く、品物は売り切れ続出。リサイクル業界に新たな風を吹き込みそうだ。
(佐藤ちひろ)