東京五輪・パラリンピック開幕まで残り2年を切った。今夏は連日の猛暑で熱中症による死者が続出。海外からも「NO!」と東京開催を危惧する声が聞こえてくる。だが、問題は酷暑だけではない。交通パニック、外国人犯罪、さらに大規模テロ‥‥。このまま2020年を迎えれば、東京は地獄と化す!?
メダル獲得が有力視されるアスリートがテレビで取り上げられ、五輪ムードが高まっている一方、関係者の間では「不吉な予測」が飛び交っている。五輪準備に携わる都庁職員がこう証言する。
「誇張ではなく、このまま開幕を迎えれば、東京五輪は地獄絵図とならざるをえません。多くの面において、招致の段階で想定していなかった“爆弾”が潜んでいるんです。なのに対策を講じるのに残り2年では短すぎる。可能なら、開催を返上したほうがマシな状況です」
東京五輪に潜むリスクとは──。この都庁職員が真っ先に挙げる地獄が交通パニックだ。
「五輪の観客により、交通機関に混乱が生じるのは必至です。大会期間中の交通リスクを分析したところ、開会式当日、観客の多くが乗り換えで利用する永田町駅を中心として、鉄道網が大パニックになる可能性が高いことがわかりました。人身事故でも起きれば収拾不能な事態に陥るのは想像にかたくありません」
たかが交通パニックと侮ってはいけない。
「鉄道網がダメージを受ければ、五輪に無関係な人間も移動できなくなってしまう。東日本大震災の時のように、店舗や企業が休業を強いられるなど、東京の都市機能自体が麻痺してしまいます」(都庁職員)
ただでさえ通勤ラッシュが激しい東京。五輪では、さらなる混乱が現実問題として迫っている。
そして第二の地獄が犯罪である。
「テロリストにとって、大混雑した鉄道は格好のターゲット。電車の中や駅構内で催涙ガスをまかれたら、逃げ惑う人で将棋倒しが起こり、多くの死者が出るでしょう」(都庁職員)
さらに重要課題として挙げられるのが訪日観光客の性欲処理だという。都政を取材するジャーナリストが明かすには、
「前回の五輪開催地であるリオデジャネイロや前々回のロンドンでは、外国人でも利用できる性産業が多くあったのですが、東京の風俗店の大半が『外国人お断り』。性欲のハケ口を求める外国人レイプ魔が大量発生するのではないかと懸念されています」
中でも性欲暴発のリスクが高まりそうなのが、都心の歓楽街である。
「五輪期間中、日本の女性にとって特に危険なのが、風俗店の多い渋谷や歌舞伎町。風俗に入れなかった外国人が酒に酔ってどんな行動に出るのか‥‥。都としても大会前に注意喚起を行う予定ですが、被害をゼロに抑えるというのは不可能ですよ」(都庁職員)
東京五輪開催年の訪日客数は4000万人に上るとの予測データもあり、対策が急がれる。