暑い日はついついシャワーで汗を流しておしまいにしがち。しかし酷暑の時こそ湯船に入ることが夏バテを防ぎ健康になるという。
総務省消防庁が7月31日に発表したところによると、7月16日から29日までの2週間で熱中症が原因とみられる全国の死者数が100人を超えたという。あらためて、ふだんからの暑さ対策の重要性が注目されている。
暑さ対策の一つとして、意外と知られていないのが、入浴法。スポーツインストラクターで健康コンサルタントの広海文さんが言う。
「暑い日はついシャワーだけで終わらせることが多くなる。しかし暑い日にこそ湯船につかるようにすると寝つきを良くし、夏風邪をひかなくなり、身体のダルさや疲労回復にも効果があるんです」
理由をこう続ける。
「夏は冷房にあたっていることが多く、冷たい飲み物をとりすぎます。その結果身体は冷え、血やめぐりやリンパの流れが悪くなるんです」
その入浴時間だが、38~40度の湯に15分から20分がが理想的だという。続けると目に見えて効果はあるというが、注意すべき点もある。それが入浴による身体の脱水だ。
「お風呂では思った以上に脱水状態になり、熱中症と同じことが起きる可能性があります。入浴前後には水分補給は必要です」(広海さん)
入浴前後の水分補給は欠かせない。そして緑茶を飲むと、入浴中に血液中のカテキンの濃度が濃くなり健康効果が高まる。一石二鳥だという研究報告(東京都市大学)もある。これならさっそく今夜から実行できそうだ。
(谷川渓)