タレントで実業家の田中義剛が8月9日に放送された「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)にゲスト出演し、自身がプロデュースした“生キャラメル”によるブームを振り返っている。
北海道の十勝で花畑牧場を経営していた田中は2007年より生産を開始していた“生キャラメル”が、多くのメディアに取り上げられたことで09年に大ヒットした。年商120億円にも達したとされる花畑牧場ブームを巻き起こし、もともと短期決戦での勝負を念頭に置いていたという田中は、その店舗を原宿や銀座などの一等地に続々と展開。すると、当時のテナント家賃を合算すると3000万円にも上っていたとも明かした。
「事前に生キャラメルの人気が長続きすることはないと見越していた田中はその後、チーズ作りに専念し、世界中を旅しながら“最高品質のチーズとは何か”を学んだようです。現在ではその花畑牧場のチーズも売れ行きを伸ばし、『ローソンのタルトは全部うちでやってます』と豪語。生キャラメルブームの一発屋で終わらなかった実業家としての田中に対しては、ネット上からも『素直にうらやましいし、すごい』『ブームが去るのを見越してるのはすごい』『生キャラメルだけにこだわらずに舵取りしてる』との反応が寄せられています」(テレビ誌ライター)
生キャラメルの由来を巡っては、そもそも他の乳業メーカーが先に開発したものだったとされるが、田中がそれを“パクって商標登録にこぎつけた”と、かつて「週刊新潮」にも報じられ、その貪欲な商売人としての姿勢をたびたび批判されてきたのも事実。
ただし、田中自身に商才や先見の明があったこともまた確かであろう。実業家の世界はキャラメルのように甘く、生易しい業界ではなかったのかもしれない。
(木村慎吾)