今期、日本テレビのドラマだけが1人負け状態だ。現在、放送されている石原さとみ主演「高嶺の花」、波瑠主演「サバイバル・ウェディング」、加藤シゲアキ主演「ゼロ」など、すべてが視聴率1ケタ。同局が人気ドラマを生み出せないのは、芸能事務所とのしがらみが原因だという。
「今期、TBSは綾瀬はるか主演『義母と娘のブルース』が視聴率右肩上がり。またフジは人気作の続編である『絶対零度』や、韓国ドラマのリメイク『グッド・ドクター』を成功させ、テレ朝も『刑事7人』や『遺留捜査』など中高年にターゲットを絞って安定しています。そんな中、8月17日発売の『週刊現代』が、日テレの内部事情を暴露。それによると、同局はジャニーズ事務所などの大手事務所とがっつりタッグを組むため、現場はまず主演ありきのドラマを作らされるのだとか。そのため制作サイドは、自由にキャスティングを決めることができないそうです」(テレビ誌記者)
自分たちが作るドラマに骨のある役者を使いたいと希望したところで、それが許されないのならば、現場の士気が下がっても不思議ではない。そんな空気が視聴者にも伝わっているのかもしれない。
さらにバラエティ班のスタッフからも不満が爆発しているという。
「『週刊現代』が日テレのバラエティ関係者に取材したところ、視聴率4冠王にもかかわらず、スタッフの給料はほとんど上がっていないのだとか。そのため、テレ朝に移籍する人が複数いるそうです。また出演者のギャラもフジより1~3割安いようで、もし番組自体に人気がなくなれば、タレントは離れていく可能性もある。日テレバラエティといえば、『世界の果てまでイッテQ!』や『行列のできる法律相談所』などが看板番組ですが、一部視聴者からはすでに飽きられており、いつ視聴率が崩れてもおかしくない状況です」(前出・テレビ誌記者)
日テレはドラマだけでなく、バラエティまで1ケタ視聴率を連発する日が、もうすぐそこまで迫っているのかもしれない。