8月28日、的場文男(61)騎手の地方通算7152勝の日本記録を祝うイベント「的場DAY」が大井競馬場で開催され、1万1201人が詰めかけた。スポーツ紙記者が話す。
「記録達成を記念して、先着7152人に祝賀Tシャツ『マトT』のレプリカが配布されました。午後1時40分の開門時には約3800人が列を作っていて、開門後1時間ぐらいで配布が終了。重賞が行われない火曜日にこれだけの人が集まるのは珍しいです」
このマトTのほかにも、サイン入りグッズやフォトセッション参加券、マトタオル、オリジナルクリアファイル、記念入場券などがもらえる大記念抽選会も実施され、この日の大井競馬場は、まるでGI開催時のような大盛り上がりで幕を下ろした。
そんな“的場フィーバー”から一夜明けた朝、まさかと思い、とあるオークションサイトをのぞいてみると、マトTが20着以上出品されていて、別のフリマアプリでは50着以上が販売されていた。
Tシャツは2000円~3000円、タオルとセットで5000円前後という感じだが、確認できた中での最高値は「Tシャツ&タオル&クリアファイル&記念入場券」の4種セットで7500円というもの。
ネット上でも「腹が立つ」「あきれるを通り越した」「悲しい」といった声が多い中、南関競馬ファン歴30年以上の会社員は次のように怒りを露わにする。
「祝賀Tシャツが欲しくても仕事で来られない人や、駆けつけたけど、すでに配布済みで残念がっている仲間もたくさんいた。欲しくて買うか買わないは人それぞれの考えだからオレは何とも言えないけど、一つだけ言わせてもらえば『最初から転売が目的の人は競馬場に来るな!』と言いたい」
同じように感じている競馬ファンも多いのではないだろうか。