アンドレス・イニエスタの電撃入団で、今シーズンのJリーグでもっとも話題のチームと言えば、楽天の三木谷浩史氏が代表取締役会長を務めるヴィッセル神戸。神戸にはもう一人、世界的なFWルーカス・ポドルスキも在籍中。1日、札幌で行われた北海道コンサドーレ札幌戦で、そのポドルスキが前半のアディショナルタイムに1発レッドカードで退場。これが試合を壊す形になり、チームも1対3で敗戦。ファンには釈然としない、残念な結果となってしまった。
その気持ちは三木谷オーナーも同じだったはず。ただ、この試合後にとった氏の行為があまりにもリーグを侮辱していると、神戸ファンからも大ブーイングなのだとか。
「今回の一発退場は賛否あって当然でしょう。スローインのボールをポドルスキがトラップし、それが少し伸びてしまった。あわててポドルスキが滑り込みながら拾いにいく時に相手選手も突っ込んできて足首に接触。意図的でないとしたらイエローカードでお茶を濁すことも可能なレベルですが、このときポドルスキはスパイクの裏を見せてしまっている。ですから、レッドでもおかしくはない。ピッチ上で神戸の選手が猛抗議しましたが、この気持ちもわかります。ところが、試合後に三木谷オーナーが“友人”であるというバルセロナのCTBジェラード・ピケ選手にわざわざ動画を見せて『レッドだと思う?』と意見を求めた。ピケは『最大でもイエロー』と答えたようですが、その声とともに三木谷オーナーが『Jリーグには改善の余地がある』とSNS上で公開してしまったのはよくないですね。イニエスタ級のスターであるピケを出すことで同意を得ようとしたのでしょうか?でも、ファンはそこまで愚かじゃありませんでした」(スポーツ紙記者)
記者の言うとおり、「こういうやり取りは嫌い」「ピケはJリーグより偉いの?」「有名人好きな成金らしいやり方」「審判にもリーグにも失礼」「ピケは選手であって審判じゃない」「すごい選手連れてくるのは嬉しいけどJリーグはあなたの私物じゃない」「本当にイヤな性格」など、三木谷氏の人間性や行動に男女問わずファンからは一斉ブーイング。
「熱心なサッカーファンは、いつも警告だらけのピケに聞く時点で失笑してますけどね。まあ、ピケとお友達ということもアピールしたかったんじゃないですか。とにかくファンも判定には賛否あれど、オーナーがこういうやり方で抗議することに奢りを感じてシラけてしまったのでは?」(前出・スポーツ紙記者)
今回ばかりは、三木谷オーナーの思惑は大きくはずれたのかも…。
(飯野さつき)