サッカー界の大物の移籍問題が意外な騒動に発展するかもしれない。
中国などからのオファーを蹴り、ヴィッセル神戸への移籍が急浮上しているドイツ代表のベテランFWルーカス・ポドルスキ。最初の報道が出てからは、ファンの間でも「ガセだ」「本気だ」と憶測が渦巻いたが、神戸が提示した年俸は700万~800万ユーロ(約9億円前後)と伝えられ、中国の金満契約にもそれなりに対抗できる金額だったことから信憑性が一気に高まり、1月28日には日本国内でも「移籍決定」と一部のスポーツ紙などが報じた。
しかし、ある男の暴露がここにきてドイツ国内で問題になっているという。
「サッカー日本代表DFで浦和レッズの槙野智章選手ですね。彼は一時、ケルンでポドルスキの同僚でしたが、その槙野がポドルスキから『神戸はどんな街だ?』『たぶん、神戸に行く』というメールを受け取ったことをしゃべってしまった。天然キャラで人気の槙野ですから悪気があったとは思えず、情報が錯綜する中でポドルスキが日本に来たがっていることをファンに伝えたいというサービス精神もあったのでしょう。しかし、まだ移籍交渉の真っ只中、ガラタサライが希望する移籍金とはまだ開きがあるという現実の中で、渦中の選手の移籍に関する個人メールの内容を話すのは大問題。動いている金額も莫大ですからね。この槙野の暴露がドイツ紙『sport1』で『元同僚がポドルスキの思惑をバラす』と題されて記事になってしまったから大変です。どうやらポドルスキは神戸移籍に前向きのようですが、この暴露が原因でポドルスキが疑心暗鬼になることも考えられますし、逆転破談という可能性もゼロではない。メールは手紙と同じ。内容はペラペラ話すもんじゃない。槙野が軽率だったのは間違いない」(スポーツ紙記者)
ガラタサライも折れ気味という報道もあり、この暴露が逆転破談に発展する可能性は低いとはいえ、ドイツ紙がポドルスキに対し「今後はより慎重に“メル友”を選ぶ必要がありそう」と揶揄していることは、槙野も肝に銘じたほうがいいだろう。
(小坂井毅)