お笑いタレントの出川哲朗が9月3日、都内で臨んだ「出川澤部の見知らぬ二人が人生交換したら◯◯がわかった!」(TBS系)の収録後、記者からの囲み取材に応じ、同じくお笑い芸人のダウンタウン松本人志への憧れの念を語った。
期限付きで全くの他人と人生を交換することで、自らの人生を再考するためのキッカケを作るという同番組。記者から“もしも自分が人生を交換するとしたら誰と交換したいか?”との質問を受けた出川は、「松本(人志)さんと人生を交換してみたい」と即答すると、その理由としては「トークだけで一発で(その場を)“沈められる”ヒトっていいなと。そんな人生っていいなぁ」と説明し、話芸を売りとする松本の実力を羨んでいる。
「古くは、野生のサイや深海のサメ、さらにはどう猛なワニとのキスをさせられ、クマを退治する仕事なども引き受けてきた、文字通り“体当たり芸人”として名高い出川にとって、スタジオからVTRを眺め、斜め上の視点ながら鋭利に的を射た発言でその場を引き締める松本の立場は、もはや別世界の芸人として捉えているのかもしれません。爆薬に熱湯、激辛料理と共に自身のキャリアを形成してきた、そんな出川による、“口一つで”勝負する松本への羨望コメントとなりましたが、ネットからは『出川さんの芸能生活も素敵ですよ』『出川さんになりたい人も少なからずいると思う』『交換しなくていいよ。今の出川さん好きだから』との温かな声も出ています」(テレビ誌ライター)
出川といえば、かつては「抱かれたくない芸人ランキング」でダントツの首位を守り続け、女性からの黄色い歓声には無縁な“ヘタレ芸人”として君臨してきたが、最近ではその愛くるしい(?)シルエットや、ベテランとなった今もなお全ての仕事に懸命にトライする姿が徐々に視聴者のハートを突き動かすようになったと話題だ。
もちろん出川に限らずとも、松本人志へのあこがれやそのカリスマ性を力説する芸人は多い。が、こと出川に関しては“リアクション芸”という未開発地帯を突き進み、独自の分野をひた走ってきた。そんな自身の「功績」に誇りを持っていいだろう。
(木村慎吾/写真:パシャ)