秋場所で復活する、唯一の日本出身横綱・稀勢の里が、初日は白星で飾ったが、依然、崖っぷちに立たされている。
というのも、8月31日の稽古総見では鶴竜、豪栄道、栃ノ心を相手に4勝4敗。豪栄道と激しく突き合い、押し出す場面もあったが、評論家の北の富士勝昭氏は手厳しくこう言い放った。
「軽い。右上手を取って胸を合わせられればいいが、そうならないと動きについていけない」
さらに、9月4日、尾車部屋で行われた二所一門の連合稽古でも、豪栄道相手に3勝8敗と大きく負け越し、何と芝田山広報部長はつい本音をこう吐露したのだ。
「広報部として引退という方向で考えている」
秋場所が「引退場所」になるというわけだ。
八角理事長はずっと稀勢の里を擁護していたが、協相撲協会もついに見放したようなのである。稀勢の里が輝きを取り戻すことはもうないのか-。9月11日発売のアサヒ芸能9月20日号で徹底レポートしている。