お笑いコンビ・東京ダイナマイトのハチミツ二郎が9月18日、自身のツイッターアカウントを更新し、同日にこの世を去った格闘家・山本KID徳郁さんへの書き込みに対して憤慨している。
ガン公表からの早すぎる死を迎えたことで、格闘家ファンであるハチミツ二郎を含め、日本中が悲しみに包まれた訃報となったが、ハチミツ二郎は「山本KID徳郁さんが亡くなられた」とツイッター上で書き出すと、続けて〈Yahoo!ニュースですぐに記事を見たら、試合も弱く ガンにも負けた。だなんだって書いてるコメント欄のコメントが目に入った。どうゆう生き方して来たらそんなこと書けんだ?クソ野郎〉と怒りを露わに。さらに〈そろそろ匿名顔無しだからってクソみたいなこと書き込むのやめろよ〉とも綴り、名前を明かさずに不謹慎な暴言を書き込むユーザーをけん制した。
確かに、今回の山本KID徳郁さんの件に限らず、ネットの世界では、多くのネットニュースや著名人のSNSなどのコメント欄には一定数、心無いヤジが存在するのが現状だ。そして、それらはハチミツ二郎の指摘する通り“匿名顔無し”であることが前提となっているケースが多い。当然ながら、あまりにもひどい内容のコメントであれば、運営側やアカウントの主により削除されることもある。しかし、数が膨大な場合は、その作業も追いつくはずがなく、ほぼ放置されていることがほとんどだ。
「ハチミツ二郎は今年7月に自身も急性心不全を発症し、生死の境をさまよった経験があります。病院では家族に見守られ、“最悪のケース”も想定されたそうですが、何とか奇跡的に回復し、仕事にも復帰しました。おそらくそんな経験から“生死”について誰よりも身近に感じており、山本さんへの暴言を見過ごすことができなかったのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
ネット上でもハチミツ二郎の怒りに対して「同意いたします」「自分がガンになったらそんなこと言えないだろう。たとえ注目集めだったとしても書き込むべきではない」という賛同が寄せられており、世間もこうした不謹慎な書き込みを許してはいない。“匿名顔無し”でバレないから誰かが不愉快になってしまうようなコメントや物言いをするのも際限なく自由だ、などという考えは非常識以外の何物でもないだろう。
(木村慎吾)